https://naritaetuko.jp成田悦子の翻訳テキストとちょっとしたこと

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2012年3月12日月曜日

In Germany Before the War/Marianne Faithful翻訳

In Germany Before The War - Marianne Faithfull

Marianne Faithful
In Germany Before the War

In Germany before the war
There was a man who owned a store
In nineteen hundred thirty four
In Düsseldorf
第二次世界大戦以前のドイツ、1934年デュッセルドルフに
一つの薀蓄(うんちく)を持つ男がいた

And every night at five o nine
He'd cross the park down to the Rhine
And he'd sit there by the shore
本当に毎晩5時9分、彼はライン川を下り、公園を横切って
そして、湖畔のその場所で(記念碑の)ポーズをとった

I'm looking at the river, but I'm thinking of the sea...
I'm thinking of the sea...
I'm looking at the river, but I'm thinking of the sea...
私は川を見ている、けれども海をこころに描いている・・・
私は海をこころに描いている・・・
私は川を見ている、けれども海をこころに描いている・・・

A little girl has lost her way
With hair of gold and eyes of grey
Reflected in his glasses
As he watches her.
ちっぽけな女の子は、黄金の髪と一緒に彼女の人生を見失い
彼女を見つめている内に、希望を失った眼差しが、彼の眼鏡に映った

A little girl has lost her way
With hair of gold and eyes of grey...
ちっぽけな女の子は、黄金の髪と一緒に彼女の人生を見失った
その上、希望を失った眼差し

I'm looking at the river, but I'm thinking of the sea...
Thinking of the sea... I'm thinking of the sea...
I'm looking at the river, but I'm thinking of the sea...
私は川を見ている、けれども海をこころに描いている・・・
海を思いながら・・・私は海をこころに描いている・・・
私は川を見ている、けれども私は海をこころに描いている・・・

We lie beneath the autumn sky
My little golden girl and I
and she lies very still
私達は秋の空の下にいる
私の愛しくて大切な恋人(ドイツ)そして私
そして彼女(ドイツ)は今とても平和である

23:23 2012/03/12月曜日

長いナイフの夜

長いナイフの夜事件( Nacht der langen Messer De-Nacht der langen Messer.ogg )
1934年6月30日から7月2日にかけて、ナチ党が行った粛清事件である。

エルンスト・レームら突撃隊 (SA) 幹部、グレゴール・シュトラッサーらナチス左派などナチ党内の反主流派、クルト・フォン・シュライヒャーなど党外の反ナチ派が粛清された。
ヒトラーの公式発表によると77人が死亡したことになっているが、116名の死亡者の氏名が明らかになっている。
亡命ドイツ人の発表では、千人以上という数値も主張されている。
エーリヒ・クラウゼナー(Erich Klausener)

エーリヒ・クラウゼナー(Erich Klausener、1885年1月25日 – 1934年6月30日)は、ドイツのカトリック政治家。
長いナイフの夜の際に粛清された人物の一人。

クラウゼナーは1934年6月17日にフランツ・フォン・パーペンがマールブルク大学で行ったナチス批判演説(マールブルク演説)の起草の中心人物であった。
6月24日にもベルリンのホッペガルテン(Hoppegarten)のカトリックの会議でもナチスの弾圧を激しく批判した。

1934年6月30日の長いナイフの夜の際、SD司令官ラインハルト・ハイドリヒは、クルト・ギルディシュ親衛隊大尉(Kurt Gildisch)にクラウゼナーを殺害するよう指令を出した。
同日午後一時頃、ギルディシュ大尉はクラウゼナーの運送省のオフィスへやってくると、その場で彼を射殺した。
ギルディシュは、クラウゼナーの手の近くに拳銃を置き、自殺に見せかけた。

第二次世界大戦後、ベルリンに記念碑建立。
1963年から彼の遺灰は、ベルリンのカトリック教会「マリア女王殉教者記念教会」(Katholische Gedenkkirche Maria Regina Martyrum)に移された。

父は公務員で、彼もプロイセン王国の通商省勤務だった。
国家社会主義運動を取り締まるよう精力的な支援を行った。
国家社会主義とは、
国家や政府による重要産業の国有化と統制経済を柱としたもの

川の名前は男性名詞の場合と女性名詞の場合とがありますが,ドイツを流れている長距離の川に関しては,8つの川(der Rhein, der Main, der Inn, der Nechker, der Lech, der Kocher, der Regen, der Rhin)以外は女性名詞です(例:die Donau,die Mosel,die Lahn,die Ruhr)。

A little girl has lost her way
With hair of gold
国は女性名詞で、sheが代名詞です。
最近ではitを用いることが多いそうです。
ですから、この場合、
A little girl=ドイツ
ではないかと思います。
第二次世界大戦当時、little・・狭量な国だと世界から見られていましたから、こうした表現になっているのでしょう。
has lost her way
With hair of gold
With hair of gold・・ドイツはフランスに次いで、小麦と大麦の有数な生産地ですから、大地を覆う黄金色(こがねいろ)、麦の収穫期、大地の実りの時のことを言っているのだと考えました。
has lost her way・・農作物の実りではなく、戦争による国家の充実を求めたため、eyes of grey希望を失った眼差し=ラインの流れは、the autumn sky=冬(敗戦)に向かう空の色を反映します。

私は、現在の日本やその他の国家のような、過度の国家社会主義とも言える社会主義体制には反対です。
政治も法も人を支配出来ません。
政治も法も最小限度に止め、息苦しさを世界から追い払えればいいのにと思います。