https://naritaetuko.jp成田悦子の翻訳テキストとちょっとしたこと

ブログ アーカイブ

2012年6月26日火曜日

Tell all the Truth but tell it slant -/Emily Dickinson 翻訳

Tell all the Truth but tell it slant -
Success in Circuit lies
Too bright for our infirm Delight
The Truth's superb surprise
出来る限り正直に言葉に表して、ただ分かるように伝えてほしい
周囲の成功は、あまりに華やかで、私達は大喜び出来ない
素直さは、素敵で思いがけない贈り物

As Lightning to the Children eased
With explanation kind
The Truth must dazzle gradually
Or every man be blind --
子供を元気付けるには、話し合いと云ったもので安心させる様に
素直さと云うものは、必ず魂を奪う
即(すなわ)ち、どんな人でも必ず盲目的になる



Frankは「くだけた」「ぶしつけな」「淫らな」等、どちらかというと、負の言動、行動の有り様(よう)を表します。
しかし、Frankの意味は、「率直な」と辞書に書いてあります。
「率直」という意味を、英語辞典編集者、国語辞典編集者がはき違えています。
「率直」とは、飾り気なく、ありのまま。
又、「素直」という意味で、「Truth」のイメージに近いと思います。
日本は、「素直であり、率直である事が、良しとされない国家」であるという事を証明しています。
率直である事が愚かである事であると思う国民性・・ではなく
Emily Dickinson は、素直である事、率直である事、正直である事を良しとしています。
私もそういう考え方です。

surpriseは、「驚き」「思いがけない贈り物」と訳すしかない訳(わけ)ではなく、もっと適切な日本語がきっとあります。
英語が持つsurpriseのイメージと、日本語の「驚き」「思いがけない贈り物」etc.の間にはズレがあります。
「不意の悦び」「思いがけない悦び」辺りが適切かも知れませんが、もっと相応しい言葉がある筈です。

14:50 2012/06/26火曜日

毎日間隔を開けたり改竄しているのは、Emily Dickinson協会です。