https://naritaetuko.jp成田悦子の翻訳テキストとちょっとしたこと

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2012年7月11日水曜日

To fight aloud, is very brave —126 /Emily Dickinson翻訳

To fight aloud is very brave-
But gallanter, I know
Who charge within the bosom
The cavalry of woe-
声を上げて論争する事は実に素晴らしい-
しかし、私は思う、胸の内で引き受ける者
苦悩の騎乗者は、より勇敢である-

Who win, and nations do not see-
Who fall-and none observe-
Whose dying eyes,no country
Regards with patriot love-
勝つ者、と国家は意に介さない-
喩え誰が非業の最期を遂げようと
-誰も気付かない-
喩えどんな消えようとする見解であろうと
愛国者の敬愛を遇するどのような国家もない-

We trust, in plumed procession
For such,the angels go-
Rank after rank, with even feet-
And uniforms of snow.
人は信用する、自信満々で
この様な、先触れと云うものは消えるものだから-
次々と整列し、整然とした足取りで-
その内雪で一様に覆われる


in plumed procession・・自慢の行列を成して→自信満々で
To fight aloud声を上げる事、論争する事は、国家や組織を主導する事でもある。
声を上げる者は、自ら先触れ(兆し)となろうとする。
先触れを示す者は
To fight aloudis very brave実に素晴らしいが、
the angels go、 uniforms of snow消え、解け、雪の様に白く・・
無いも同然、無かったも同然。
To fight aloud声を上げて論争する事より、The cavalry of woe苦悩の騎乗者、苦しむばかりで口にしない、或いは口に出来ない者の方が、gallanterより勇敢である。

口に出来ない、口にしない人々が世の中には沢山いる。
彼らは、「臆病者」ではなく「勇者」であるとEmily Dickinsonは言います。

陽の当たらない人に陽を
陽の当たらない人に眼差しを向ける
それが
Emily Dickinsonの詩です。
私は、難しいEmily Dickinson詩が大好きです。

15:43 2012/07/11水曜日