Sinnò me moro

Amore, amore, amore, amore mio, In braccio a te, me scordo ogni dolore! Vojo resta co'te, sinnò me moro, Vojo resta co'te, sinnò me moro, Vojo resta co'te, sinnò me moro…  Nun piagne amore

Sinno me moro(Un maledetto imbroglio 刑事)

自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

自分の写真
暑いし, リチウム電池入りロボ県内, Japan
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。

成田悦子翻訳小説.orgで翻訳中 「Youth 」Joseph Conrad, The Grapes of Wrath Jhon Steinbeck

https://naritaetuko.org

https://naritaetuko.org 成田悦子翻訳小説.org Youth Joseph Conrad https://naritaetuko.jp成田悦子の翻訳テキストとちょっとしたこと

ブログ 成田悦子翻訳小説.org Youth Joseph Conrad, The Grapes of Wrath Jhon Steinbeck

ブログ アーカイブ

2022年8月31日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「じゃあ、私であると証明してみなさい。ヘンリ。僕が神を論ぱく出来る以上に、僕の物語を、貴方は論ぱく出来ない。が、僕の物語は嘘だと貴方は知っている、まさにそのように、僕は彼がぺてんだとよく知っている。」

 「もちろん、そこには論拠がある。」

 「僕の物語の為に、哲学的論拠を僕はでっち上げてもよく、僕は敢えて言う、アリスタトゥルに基づいた。」

 ヘンリは、不意に話題を元に変えた。もし貴方が来て居てくれたら、それは貴方を少しは救うだろう。サラーは何時も言った、貴方の本は、それらは、あるべき程の成果を上げていないと。」

 「オウ、成功の影は、その上に投げ掛けられようとしている。」僕は、ウォタベリの記事を思った。僕は言った、「賞賛の為に大衆的批評家が、彼らのペンをちょっと浸しているのが聞かれる時、ある瞬間は訪れる―次の本が書かれる前でさえ。それは、皆時機に問題がある。」僕は、僕の心を決めていないから、と話した。

 ヘンリは言った、「そこには残った悪い‐感情は全くない。そこにあるの、ベンドゥリクス?僕は、貴方のクラブで貴方に怒られた―あの男の事で。しかし、今、それはどうでもいいじゃないか?」

256

2022年8月30日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

彼は、急いで続け、彼自らの提案が実際興味深いものではないかのように、マガジンの頁を捲った。「よくそれを考えてみて欲しい。貴方は、今、決める必要はない。」

 「それだから、貴方はとても善良だ。」

 「貴方は僕に好意を示そうとする、ベンドゥリクス。」

 僕は思った、何故そうしないのか?作家は、型に嵌らないと見做(みな)す。僕は、上級官吏よりずっと典型的なのか?

 「僕は、昨夜、夢に見た、」ヘンリが言った、「僕たちの何もかもを。」

 「そう?」

 「僕は、大抵、覚えていない。僕たちは、一緒に飲んでいた。僕たちは、幸せだった。僕は目覚めた時、彼女は死んでいないと思った。」

 「僕は、今は、彼女の夢は見ない。」

 「僕たちが、あの牧師に彼の道を貫かせていたらなあと思う。」

 「そんな馬鹿げた、ヘンリ。彼女は、もう貴方より僕よりずっと、カサリクとは言えない。」

 「貴方は、残存を信じるの、ベンドゥリクス?」

 「もし貴方が個人的残存を言おうとしているのなら、いいえだ。」

 「人は、それに論ぱく出来ない、ベンドゥリクス。」

 「何か論ぱくする、それはほとんど不可能だ。僕は、物語を書く。その中で、何事も起こらなかったと、その登場人物は現実にはいないと、貴方はどう証明出来る?聞いてくれ。僕は、今日、共有地で三本足の男に会った。」

 「何とおぞましい。」ヘンリは真剣に言った。「出来損い?」

 「それに、魚のうろこでそれは覆われていた。」

 「貴方は冗談を言っている。」

255

2022年8月29日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 あんなに僕を怒らせたタトゥラの悦に入った写真から、どんな長い道程を旅して来たのか。僕は、机の上に倒した、スナプ写真から引き伸ばしたサラーの写真を持っていた。彼は、それを上に向けた。「僕はそれを撮ったのを覚えている、」彼は言った。サラーは、写真は女友だちに撮られた、と僕に話した。彼女は、僕の気持ちを救う為に嘘を吐いたんだと僕は思う。写真では、彼女はより若く、より幸せそうだったが、僕が彼女を知った数年の内よりずっと愛らしく見えなかった。僕は、そのあたりを彼女に見せられたらなあと願いはしたものの、彼の情婦の周囲の配役に似て、強固になるばかりの不幸を見詰める事、それは愛人の宿命だ。ヘンリが言った、「僕は、彼女を笑顔にしようとして、自分自身、愚かなことばかりしていた。「将軍ゴードンは、興味深い性質?」

 「なかなかのくせもので。」

 ヘンリは言った、家が、この頃、非常に奇妙に感じる。僕は、出来るだけ力を尽くしてそれから守ろうとしている。貴方は、クラブでの夕食で、侭ならないと僕は思うが?」

 「僕は、終えなければならないたくさんの仕事を貰った。」

 彼は、僕の部屋を見回した。彼は言った、「貴方は、ここでは貴方の本のスペイスを十分とれない。」

 「いや。ベドゥの下にその内の幾らかは、置くことにしている。」

 彼は、ウォタベリが、彼の仕事の一例を見せる為に、インタヴュウ前、僕に送ったマガジンを抜き取り、言った、「僕の家には、部屋がそこいらにある。貴方は、実際、貴方自身向けにフラトゥを持てたりする。」僕は、答えようにもあまりにもびっくりし過ぎていた。

254

2022年8月28日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 

ヘンリが彼の家を共有することを、僕に頼んでもいいと思った時、それは、僕の気味の悪い冗談だった。僕は、提供を実際は期待しなかったし、その時が遣って来た時、僕は、驚きに心奪われた。葬式一週後、彼の訪問も、驚きだった。彼は、以前、僕の家に来たことは一度もなかった。僕は、彼が今までに、雨の中、共有地で彼に会ったその夜より南側に、ずっと近くまで来たことがあるのではないかと疑った。僕は訪問者と顔を合わせたくなくて、僕のベルが鳴るのを聞くと、窓の外を見た―それは、シルヴィと一緒のウオタベリかも知れないちう考えが浮かんだ。鈴懸の‐木の側のラムプは、歩道の上にヘンリの黒い帽子を浮かび上がらせた。僕は階下へ向かい、ドアを開けた。「僕は、ちょうど側を通り掛かったんだ。」ヘンリは嘘を吐いた。

 「入ってくれ。」

 僕が食器戸棚から僕の飲み物を取り出している間、彼は、突っ立って決まり悪そうにオロオロしていた。彼は言った、「貴方は、将軍ゴードンに興味があるように思います。」

 「彼らは、Lifeを遣って行く為に僕を欲しがっている。」

 「貴方は、そうするつもりなの?」

 「僕は、そう考えている。この頃、僕は大抵、仕事のように思わない。」

 「それは、僕と同じだ。」

 「王室委員会に未だ席があるの?」

 「そう。」

 「それは何か考えるべきことを貴方に許すの?」

 「それがですか?そう、僕はそう思っている。僕たちが昼食を止めるまで。」

 「とにかく、それは大事な仕事だ。ここに貴方のシェリがある。」

 「それは、独身気分に僅かなりとも見当違いをさせまいとする。」

253

2022年8月27日土曜日

THe End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 僕は、僕の背中の上に横たわり、僕の天井で動く共有地の高木の影を見守った。それは、まさに符合だ、僕は思った、恐ろしい程の符合、それは、殆ど最後には貴方に彼女を返したことになる。貴方は、一生に備え、僅かな水と一人の祈り手と一緒になって、二歳の子供に印を付けてはいけない。もし僕がそれを信じ始めたら、僕は、肉体や血を信じられただろうに。貴方は、この数年来、彼女を所有しなかった。僕は、彼女を所有した。貴方は、終わりの時に勝った。貴方は、それを僕に念を押す必要はない。彼女が僕と一緒に、このベドゥの上に、彼女の背中の下のこの枕と共に、ここに横たわった時、彼女は、貴方共々僕を騙していた。彼女が眠ると、僕は彼女と一緒になった、貴方とではなく。それは、彼女を貫いた僕だった、貴方ではなく。

 灯は皆消え、闇がベドゥの上にあった、直ぐに僕は夢を見た、僕の手の中に銃を持ち、僕はフェアにいた。僕は、それがグラスで作られたかのように見える瓶を撃っていた。しかしそれはスティールで覆われているかのようで、僕の弾丸は、それを外して跳んで行った。僕は発砲し又発砲して、ひびを入れられたのは瓶ではなかった、そうこうして僕の頭の中に同じ思いを抱えたまま、朝の五時に、僕は目覚めた。この数年の間、貴女は僕のものだった、彼のものではなく。

252

 


2022年8月26日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

  しかしその賢明さは、ビーチ近くの狡猾な儀式で、出来る事が何もなかった。それは「受け容れた」貴方ではなく、僕は、僕が信じなかった神を、語った。サラーが考えた想像上の神は、僕の命を救い(想像可能な何らかの目的の為に)、僕が、嘗て経験した唯一の深い安らぎを、彼の非実在にあってさえ、破滅させた。オウ、いや、受け容れたのは、それは貴方ではなかった。それは呪文だったし、僕は、貴方を信じるくらいなら呪文でも信じる方がましだ。呪文は、貴女の十字架であり、貴女の肉体の復活であり、貴女の神聖なカサリク教会、貴女の聖人の親交だ。

251

2022年8月25日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

  「それは、貴女と同様、多くを『受け容れられた』ようには思えません。」僕は、言うことには抵抗出来なかったが、彼女は、立腹しなかった。「オウ、」彼女は言った、「私の人生には、限(きり)のないほどの誘惑がありました。事態は、終わりまでに好転するだろうと期待しています。サラーは、私と一緒に随分我慢をしました。彼女は、いい娘(こ)でした。誰も私がしたように、彼女に感謝する者はいなかった。彼女は、更に何杯かポートゥを飲み、話した、「貴方だけでも、彼女をよくよく知って下さっていれば。何故(なにゆえ)に、もし彼女がちゃんとした様子の中で育てられていたら、もし私があんな卑しい男たちと決まって結婚しなかったら、彼女は聖人になれたのに、と私は真剣に決め込んでいます。

 「しかしそれは、まるで受け容れなかった。」僕は、荒々しく言い放ち、それから僕は、勘定書きを持って来させる為にウェイタを呼んだ。僕たちの未来の墓所の上を飛ぶあれらの灰色の雁の片翼は、僕の背中の下に隙間風を送ったのか、それとも他に、もしかして、僕は、凍った地面の中の死ぬほどの寒気を捕えてしまった。もしそれが、只、サラーのような死ぬほどの寒気で有り得たら。

 「それは受け容れなかった。僕は、マライルボウンでバトゥラム婦人を下ろした後、家への道すがら、地下鉄の中で僕自身に繰り返した。彼女にもう三パウンズ貸すと「明日は水曜日で、私は、雑役の為に、中に居なきゃいけませんから。」可哀そうなサラー、「受け容れられた」何かは、夫や継父というその一続きだった。彼女の母親は、彼女に効果的に十分教えた、一生の内に、一人の男では足りないと、しかし彼女は、彼女自身、彼女の母親の結婚の虚構を通して見て来た。彼女がヘンリに嫁いだ時、彼女は暮らしの為に嫁いだ、僕が絶望的に分かったように。

250

2022年8月24日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「もちろん、それ程のことは、ビーチで起こらなかった。私たちはその道のりを歩いた、と只言おうとしているだけです。」私はドアの側にサラーを置いて、牧師を探しに行きました。私は、二、三、彼に嘘を吐こうと思いました―成り行き次第の罪のないそれを―事情を説明する為に。私は、その全てを私の夫に押し付けました、当然。彼は結婚する前、約束したのに、その後、彼は彼の約束を破った、と私は言いました。フランス語をたくさん話せない事、それが命運を分けました。貴方が正直な理(ことわり)を知らなければ、貴方には恐ろしく真実に聞こえる。何はともあれ、彼はそこでその時、それを行い、私たちは、昼食に間に合うように帰りのバスを拾いました。

 「何をしました?」

 「彼女にカサリクの洗礼を施しました。」

 「それで終わりですか?」僕はほっとして尋ねた。

 「まあ、それは、サクラメントゥです―そうとも彼らは言います。」

 「サラーは、カサリクそのものだ、と貴女は言いたいのではないか、と直ぐに思いました。」

 「まあ、貴方は見ていますね、彼女はそういう人でした。只彼女はそれを知りません。私は、ヘンリが適切に埋葬してくれていたらと願います。」バトゥラム婦人は言い、再び異様な涙の滴下を始めた。

 「喩えサラーが知らなかったにしても、貴女は彼を責めることは出来ない。」

 「私は、何時も、それは『受け容れる』だろうという願いを持っていました。ワクチン接種のように。」

 「それは、貴女と同様、多くを『受け容れられた』ようには思えません。」僕は、言うことには抵抗出来なかったが、彼女は、立腹しなかった。

248

2022年8月23日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「復讐?僕はあまりよく貴女が分からない、バトゥラムさん。」

 「私の夫への、もちろん。それは単に、彼の最初の妻の所為だけではありません。私は貴方に話したでしょ、彼は、私をカサリクにならせないということを?オウ、そこにはこんなシーンがありました、もし私がマス(ミサ)に行こうとさえしなければ。

そこで私は思いました、サラーはカサリクになろうとしている、そうして彼は知りもせず、私が実際に怒りを買わなければ、私は彼に話そうともしない。」

 「それで、貴女はそうしなかったんですか?」

 「彼は去り、その後一年、私を置き去りにしました。」

 「だから貴女は、もう一度、カサリクになれた?」

 「オウ、まあ、私は多くを信じなかった、貴方が見ての通り。その後、私はユダヤ人と結婚しました。そして彼も又、難しかった。ユダヤ人は、恐ろしく寛大だ、と彼らは貴方に言います。貴方は、それを信じてはいけない。オウ、彼は、卑しい人でした。」

 「それにしてもビーチで何かあったのですか?」

2022年8月22日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「僕は、貴女が仰っていることが分かりません。」

 「サラーは、私がカサリクだと貴方に話しませんでした―一度も?

 「いいえ。」

 「私はそれにあまり立ち入っていません。 貴女にも見当が付くでしょうが、私の夫は、全てのビズニスを嫌いました。私は、彼の三番目の妻で、最初の年、私は彼の持つ十字架を貰った時、私たちはきちんと結婚していない、と事あるごとに申しました。彼は、卑しい人でした、」彼女は機械的に付け加えた。

 「貴女がカサリクである事は、サラーをそれにしない。」

彼女は、もう一口、彼女のポートゥを飲んだ。彼女は言った、「私は、他の指導者を口にしたことはなかった。私は少し酔ったと私は思います。私は酔っていると貴方は思いますか、ベンドゥリクスさん?」

 「もちろん、思いません。もう一杯ポートを飲んで下さい。」

 僕たちがそれを待つ間、彼女は、話を切り替えようとしたのに、僕は、彼女を情け容赦なく連れ戻した。「貴女は何を言い出すんです―サラーがカサリク?」

 「貴方はヘンリに話さない、と約束して下さい。」

 「僕は約束します。」

 「私たちは、一度、ノーマンディの海外にいたことがあります。サラーは、ちょうど二つを越えていました。私の夫は、ドービルに何時も出掛けました。そう彼は言っていましたが、彼が、彼の最初の妻を見舞うことを、私は知っていました。私は大層な十字架を頂きました。サラーと私は、砂浜に沿って歩いて向かいました。サラーは、座りたいと頼み続けたのに、私は、彼女に一休みさせ、その後も、私たちは少しでも歩こうとしました。『これは、貴女と私の秘密よ、サラー。』その時でさえ、彼女は内緒ごとが上手でした。―彼女はそうしたかったかどうか。私は、貴方に話せるなんて、びっくりします。でも、それは立派な復讐ですものね?」

247 

2022年8月21日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 彼女の会話は、地下鉄システムのようだった。それは、円や輪の中で動いた。僕は、カフィによって、繰り返されている駅に気付き始めた。ヘンリの卑しさ、彼女自身の清算の高潔、サラーへの彼女の愛情、葬式に伴う彼女の不満、偉く大きな全て―そこは、ヘンリに向かう不可避な列車が進み続ける所だった。

 「それは、随分おかしかったわ。」彼女が言った。「私は笑いたくなかった。誰も私が愛した以上にサラーを愛した者はいません。」僕たちは皆、僕たちが他の舌の上で、そういうことを聞くと、何時も、それに主張したり、怒られたりする。「しかしヘンリは、それを理解しようとしません。彼は冷たい人です。」

 僕は、目盛りを切り替える為に、測り知れない努力をした。「他にどんな種類の式を、僕たちが催せたのか、僕には見当が付きません。」

 「サラーは、カサリクでした。」彼女が言った。彼女は、彼女の、ポートゥのグラスを手に取り、一気にその半分を飲んだ。

 「ばかな、」僕は言った。

 「オウ、」バトゥラム婦人が言い、「彼女は、そのことを彼女自身知りませんでした。」

 突然、説明しがたく、僕は、殆ど完全な罪を犯してしまった男のように、恐れをなし、彼のペテンの壁に、初めての予期せぬ亀裂を見付ける。亀裂は、どれ程深く入るのか?それは、何とか塞がれるといいが?

246

2022年8月20日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「それは、適当だったと思います。結局、そこには祈り手がいました。」

 「あの牧師―彼は牧師でしたか?」

 「僕は、彼を見なかった。」

 「彼は、偉く大きな全体について話しました。私は、ずうっと分からずじまいでした。彼は偉く大きな海雀を言っているんだと思いました。」彼女は、彼女のスープの中に、又、垂らし始めた。彼女は言った、「私は、吹き出しそうでした、するとヘンリが私を見ました。私は、私の勘定書きにそれを見積もると、見て取れました。」

 「貴女は離れて、それに打撃を与えない?」

 「彼は、とても卑しい人です。」彼女は言った。彼女は、彼女のナプキンで目を拭い、それからスープの中で、猛烈に彼女のスプーンで、彼女はヌードゥルを掻き雑ぜながら、カチカチ音を立てた。「私は、一度、彼から十パウンズ借りなければならなくなりました。と申しますのも、私は滞在する為にロンドンへ来ようとして、私のバグを忘れました。それは、誰にでも起こり得ることです。」

 「もちろん、それは有り得ます。」

 「私は、何時も世間で借金しないことを、自分自身誇っています。」

245

2022年8月19日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「私はそれでいいわ。」彼女は、彼女の手を出し、言った、「グドゥ‐バイ。」時を逸してしまったということ、それは様々な事情の一つだ、と彼女には分かっている、と僕は言えはする。神に感謝、そんな事は、どうでも良かった―地下鉄駅と同じ程度に遠い微かな後悔と好奇心、バートクを覆うウォタベリへの意地悪な言葉。バトゥラム婦人の方へ後戻りしながら、僕は、又、サラーに話し掛けている僕自身に気付いた。貴女は見ている、僕は貴女を愛している。しかし、憎悪が持つのと同程度の、聞かれているという確信を、愛情は持たない。僕たちが火葬場入口に近付くに連れ、パ―キスが消え去ったということに僕は気付いた。僕は、彼が行くのを見なかった。今頃はもう、僕が彼を必要としない、と悟っていなければならなかった。

 バトゥラム婦人と僕は、イゾラ・ベラで夕食を食べた。僕は、僕がサラーと一緒に前に行ったことのある何処にも、行きたくなかった。それにもちろん直ぐに。一緒に訪れた他の全てと、このレスタラントゥを僕は比べ始めた。サラーと僕は、キアンティを飲んだことがなく、そして今は、それを飲んでいるという行為が、あの頃の実情を僕に思い起こさせた。僕は、僕たちの好みのクラレトゥを飲んだ方がずっとましだった、僕は、もう彼女について考えられなかった。空虚でさえ、彼女で混み合った。

 「私は、官公庁業務が好きではなかった、」バトゥラム婦人は言った。

 「僕は気の毒に思います。」

 「それは、非常に非人間的です。ベルトゥ・カンヴェイアのよう。」

 244

2022年8月18日木曜日

The End of the affair/Graham Greene 成田悦子

 「そうです、バトゥラム婦人、」僕は言った。

 「それで私は、私の黒いバグの中にお金を入れ替えるのを忘れました。」

 「僕に出来ることなら、何なりと。」

 「もしよろしければ、貴方が一パウンドゥ私に貸して下さればいいのですが、ベンドゥリクスさん。私は、私は出る前に、町で何か夕食を摂ろうと思います。グレイトゥ・ミセンデンでは、それは早く閉まります、」それから彼女は、話しながら、もう一度彼女の目を拭った。何か彼女に纏わることは、僕にサラーを思い起させた。彼女の悲しみ、多分曖昧さ、の中の現実ーのー物事。彼女は、一度でもヘンリに頻繁過ぎる程「触れた」ことがあったのか?「僕と一緒に、早い夕食を摂りましょう。」

 「貴女は、くよくよしようとしてはいけない。」

 「僕はサラーを愛していました、」僕は言った。

 「そう、私も。」

 僕は、シルヴィアの所に戻り、説明した。「あれは、彼女の母親だ。僕は、彼女の夕食を御馳走したい。僕は申し訳なく思う。僕は貴女に電話して、他の日を設けてもいい?」

 「もちろん。」

 「貴女は、電話帳にある?」

 「ウォタベリがあります。」彼女は悲観的に言った。

 「次の週。」

243

2022年8月17日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「貴方は、ベンドゥリクスさん?」彼女は尋ねた。

 「はい。」

 「サラーが私に話していました、」彼女は始めた、彼女が躊躇している間に、彼女は、伝えたいことがあるという、死者は語り掛けるという乱暴な期待が僕に湧いて来た。

 「貴方は、彼女の最高の友人だ―彼女は、よく私に話していました。」

 「僕は、彼らの中の一人でした。」

 「私は、彼女の母親です。」僕は、彼女の母が生きていると気に掛けもしなかった。あの数年の内、そこには、僕たちの間について話すことは何時も随分たくさんあったのに、僕たち二人の暮らしの全空間は、大昔の地図のように白紙だった、後(のち)に埋められるべく。

 彼女は言った、「貴方は、私についてご存じなかったんでしょ?」

 「現実の事柄としては・・・」

 「ヘンリは、私をよく思わなかった。それがそれをかなり気まづくしました。ですから私は、距離を保ちました。」彼女は穏やかな理性的様子で話した、そして尚も、独立の効果で、彼女の目から涙が溢れ出た。男たちと彼らの妻は、皆、一掃された。見知らぬ人々が、僕たち三人の間を、礼拝堂の中に入る彼らの道を選んだ。パ―キスだけは、考え事をしながら、居残っていた。僕は思う、彼は、より疎遠な情報を提供することで、未だ僕の役に立つのかも知れないが、彼は、彼の距離を保っていた、承知の上で、彼は、彼の立場を話してしまおうとするように。

 「私は貴方のことを聞いて、大変好意を持っています、」サラーの母親は言った。僕は、彼女の名前を思い出そうとした―カメロン、チャンドゥラ、それは、C.で始まった。「私は、今日、グレイトゥ・ミセンデンからこんなに大急ぎでやって来ました・・・」彼女は、浴用タウアルを使っているかのように無頓着に、彼女の目から涙を拭った。バトゥラム、僕は、それが名前、バトゥラムだったと思った。

242

2022年8月16日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

夕べの終わりに、僕は無様に愛を育もうとする、僕の酷い無様さ、僕の性的不能でさえ、もし僕が性的不能と判明すれば、ごまかせばいい、又、僕は専門的に恋愛をしようとしたり、僕の経験も手伝って、彼女を夢中にさせても構わなかった。僕は、サラーに懇願した、これの外へ僕を逃して、それの外へ僕を逃して、僕のではなく、彼女の為に。

 シルヴィアは言った、「私の母が具合が悪いと言う事も出来るわ。」彼女は、嘘を吐く用意をした。それは、ウォタベリの終わりだった。気の毒なウォタベリ。その初めての嘘と共に、僕たちは共犯者になる外ない。彼女は、彼女の黒いズボンを履いたままそこに立っていた。凍った水溜まりの間、そして僕は思った、これが、全ての長い前途が始まる場所だ。僕は、サラーに懇願した。その外へ僕を逃して。僕は、再びその全てを始めて、彼女を傷付けたくない。僕は、愛せない。貴女以外、貴女以外、すると青褪めた老婦人が、薄い氷をバリバリ音を立てながら僕の方へ逸れた。

241

2022年8月15日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

  「シルヴィア、」僕は呼んだ、サラーが僕に耳を傾けるといいのにと

、「貴女は、今晩何処かで食事をするの?」

 「私は、ピータと約束しています。」

 「ピータ?」

 「ウォ―タベリ。」

 「彼を忘れて。」

 貴女は、そこにいるの?僕はサラーに言った。貴女は、僕を見守っている?見て、貴女がいなくても、僕は直ぐに手に入れられる。それは、そんなに難しくはない。僕は彼女に言った。僕の憎悪は、彼女の生存を当てにすれば良かった。彼女が死んだ鳥以上に、影も形も消え失せたと分かった、それは、単に僕の執着に過ぎなかったのだ。

 新たな葬式が、人を集めようとしていたが、鉄道の側のその女は、入って来る見知らぬ人々の様子に、混雑の中、立ち上がった。彼女は、すんででのところで間違った火葬に捕えられそうだった。

 「僕は。電話を掛けるといい、と思う。」

 嫌悪が、倦怠のように、夕闇を覆い、行く手に横たわっていた。僕は、僕自身を追い詰めた。執着もなく、僕は恋の真似事を押し通してしまう。僕が、罪を、僕の迷宮の中に純潔を引きずり込むという罪を犯す前に、罪悪感が疼いた。性の行為は、どうということはないにしても、貴女が僕の年齢に達する頃、どんな時も、全てであることを、それが証明してしまう、と貴女は学ぶ。僕は安心していたが、僕は求めてもいいのに、この子供の中のどんな神経症に、誰が話し掛けられよう?

240

2022年8月14日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳 

 「私は、知りもしません、サー、しかし彼女がそうした遣り方―オウ、そこに、彼女のような人は、多くはいなかった。僕の若い者も・・・彼は何時も彼女のことを話しています。

 「貴方の所の若者はどうしてる、パ―キス?」

 「よくありません、サー。全くよくありません。かなり激しい胃痛が。」

 「貴方は医者に診せたの?」

 「未だ診せていません。私は、自然に物事を委(ゆだ)ねることを良しとしています。或る程度まで。」

 僕は、皆が皆サラーを知っている見知らぬ人々のグループを、見回した。僕は言った、「ここにいる人々は、誰、パーキス?」

 「僕の知らない若い女性、サー。」

 「彼女は僕と一緒だ。」

 「僕は貴方の許しを乞います。サー・ウイリアム・マロックは、地平線上に只一人です、サー。」

 「僕は、彼を知っている。」

 「水溜まりを今避けた紳士は、サー、マイルズ氏の局の主席です。」

 「ダンスタン?」

 「それが、名前です、サー。」

 「貴方は、何とも大勢知っているね、パ―キス。」僕は、嫉妬は全くもって息絶えたと思った。僕は、自ら進んで世界中の男と彼女を分かち合おうと思った、但(ただ)し、彼女が再び息を吹き返せれば。それなのに、ダンスタンの趣(おもむ)きが、古い憎しみを、瞬間、目覚めさせた。 

239

2022年8月13日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 一人の女が、「カータ家は、十日の週末に備えて、私たちに頼んだの。」と言うのを聞いた。

 「貴方は、私について行って欲しい?」シルヴィアが尋ねた。

 「いや、いや、」僕は言い、「僕は、貴女がそこら辺をぶらぶらしていて欲しい。」

 「僕は、礼拝堂のドアに向かい、中を見た。炉に向かう通路は、目下誰もいなかったが、古い花輪が運び出され、新しいものが運び入れられた。初老の夫人が、カートゥンの予期せぬ巻き上げによって捕らえられた他のシーンからの俳優のように場違いに膝まづきながら、祈っていた。聞き慣れた声が、僕の背後でした、「ここで貴方に会えた、そのことは、悲しい中での喜びです、サー、ここでは、過去のことは、あくまで過去のことです。

 「貴方は来たんだね、パ―キス、」僕は避難がましく言った。

 「ザ・タイムズの広告を見ました、サー、それで私は、午後暇を取る為に、サヴィジの許可を求めました。」

 「貴方は、貴方の関わった人々を、これ程遠くまで追跡するの?」

 「彼女は、実に素敵な女性でした、サー、」彼は言った、咎めるように。「彼女は、一度、通りで僕に道を尋ねました、その辺りにいる僕の理由を、勿論、知りもしないで。それにカクテイル・パーティで、彼女はシェリのグラスを僕に手渡しました。」

 「南アフリカのシェリ?」僕はこれみよがしに言った。

238

2022年8月12日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 僕たちが礼拝堂に着くと、皆、出て来るところだった。ウォタベリの意識の流れに関する質問は、実際余りにも長く、僕を手間取らせた。僕は、月並みな悲しみの刺し傷を持った―僕は、結局サラーの最期に見(まみ)えなかった。そこで僕はぼんやりと思った、郊外の庭園の上になびいていたそれは、彼女の煙だったんだ。ヘンリが、無目的に一人で外に出て来た。彼は泣いていた。そして彼は、僕を見なかった。サー・ウィリアム・マロック以外、他に誰も知らなかった。彼は、シルクハトゥを被っていた。彼は、僕に反感の一瞥を与え、先を急いだ。そこには半ダースの公務員の雰囲気を持つ男たちがいた。そこにダンスタンはいたか?それは、あまり重要ではなかった。何人かの妻たちは、彼女たちの夫に同伴した。彼女たちは、少なくとも儀式に満足していた―貴方は彼女たちの帽子で、殆どそれを物語ることが出来た。サラーの消失は、どの妻もより安全なままにした。

 「私は、申し訳なく思います。」

 「それは、貴女の落ち度ではない。」

 僕は思った、もし僕たちが彼女を記憶に留められたら、安全ではなかったでしょう。彼女の死体でさえ、彼らを裁く基準を与えただろう。

 スマイズは、外に出て、いない者に話しかけながら、水溜まりの中をどんどん急いで、水を飛び散らした。

237

2022年8月11日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 僕は、シルヴィアに与えるものはなかった。僕は、彼女の教師の一人になろうとはしない、しかしだから僕は次の半時間を、僕の孤独を詮索している、僕のサラーとの関係がどうだったか、誰が誰を捨てたか、僕の態度から探ろうとしているその表情を懼れた。僕は、僕を支える彼女の美しさを必要とした。

 「でも。こんな服では入れないわ、」僕が彼女に同行を求めた時、彼女は不満を表した。僕は、彼女に僕と一緒にと望んだ、そのことを、どれ程彼女が嬉しがったか、僕は話してもいい。あそこであの時、ウォタベリから彼女を奪える、と僕には分かった。彼の砂は、既に流れ出た。もし僕が選んだら、彼は一人でバータクに耳を傾けるだろう。

 「僕たちは後ろに立とう。」僕は言った。「貴女は、歩き回っている単に見知らぬ人になるといい。」

 「少なくとも彼らは黒い服よ。」彼女のズボンに言及して、彼女は言った。タクシの中で、僕は僕の手を約束のように彼女の足の上に置いたままでいたが、僕は、僕の約束を守るつもりはなかった。火葬場の塔は、煙を上げ、砂利の歩道に半ば凍った水溜まりに水が横たわっていた。大勢の見知らぬ人々が、側を通った―前の火葬からの、僕は思った、飽き飽きするパーティを後にして、今やっと「前に進む」ことが出来る人々の元気な清々しさが彼らにはあった。

 「それは、この道です。」シルヴィアが言った。

 「貴方は、その場所を随分よく知っているね。」

 「ダディは、二年前、ここで済ませました。」

236

2022年8月10日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳


 Ⅳ

「ハムプステドゥは、次の停留所よ、」シルヴィアは言った。
 「貴女は、貴女のお母さんを見に行くんだったね?」
 「私は、ゴウルダズ・グリーン迄付き合って、貴方を案内しましょう。私は、普段、今日は彼女を見に行きません。」
 「開始の列に遅れても、そんなことは、問題ない、と僕は思うよ。」
 彼女は、駅の中庭まで僕を見送り、その後彼女は戻ろうとした。彼女が随分たくさん悩みを抱えているということ、それが僕には不思議に思えた。女の人に対して好きになるような僕の中のどんな性質も見せびらかしたことはなく、今までより以上に今は少ない。悲しみや落胆は、嫌悪に似ている。それは、自己憐憫や難儀と共に男達を穢れさせる。そしてそれも又、如何に僕たちを利己的にすることか。
235

2022年8月9日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「当然、私は受け入れない。私は、私の理由を既に貴方に話しました。もしそれらがマイルズ氏に対して十分説得力がないようであれば、そこには、もはや話の一つもない。」彼が彼の椅子から身を起こすと、何とも不格好な男だった、彼は座ってさえいれば、少なくとも権力的外見は持っていた。しかし彼の足は、彼の体にしては短過ぎ、彼が立ち上がると、意外に小さかった。それは、まるで突然、彼が長い道のりの向こうに行ってしまったかのようだった。

 ヘンリは言った、「貴方がもう少し早くいらっしゃればなあ、神父。どうか考え込まないで下さい・・・」

 「私は、貴方のことを何も悪く思っていません、マイルズさん。」

 「僕のことは、多分、神父?」僕はわざと無礼を承知で尋ねた。

 「オウ、気にしないで下さい、ベンドゥリクスさん。貴方が出来ることは何一つなく、直ぐに彼女に影響を及ぼします。」懺悔は、憎悪を認めることを人に教える、と僕は思う。彼は、ヘンリに彼の手を差し出し、彼の背を、僕に向けた。僕は、彼に言いたかった、貴方は、僕のことを勘違いしている。僕が遠ざける、それはサラーではない。それに貴方はヘンリについても勘違いしている。僕ではなく、彼が不純な奴だ。僕は、僕自身を、守りたかった、「僕は彼女を愛した、」確かに懺悔の中で、彼らは、そうした感情を認めることを学ぶのだから。

234

2022年8月8日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

  「貴方に言うのは、それは異常で失礼な事のように思いますが、マイルズさん、貴方の奥様が、何とも善良な女性だったということを貴方は分かっているとは思いません。」

 「彼女は、僕に対して何もかもあるがままでした。」

 「実に多くの方々が、彼女を愛しました。」僕は言った。

 「クロムプトン神父は、鼻を垂らした子供から、教室の後ろで、妨害音を耳に挟む校長のように、僕の上に彼の目を向けた。

 「多分、十分ではありません。」彼は言った。

 「十分、」僕は言った、「僕たちが話し合っていたことに戻るべき。僕たちは、今となっては物事を変えられるとは思いません、神父。それも又、話しの大げさな取り扱いのもとになります。貴方は、世評を好まないでしょ、ヘンリ?」

 「いいえ、オウいいえ。」

 「そこには、ザ・タイムズの掲載があります。僕たちは、訂正を加えざるを得ない。人々は、その類のことに敏感です。それでは、あれこれ評判されるだけです。何はさておき、貴方は、無名ではない、ヘンリ。それから、電報は、送られてしまうでしょう。」大勢の方々が、既に、火葬場へ花輪を配達してしまったでしょう。貴方は、僕の意味するところに目が行きます、神父。」

 「私がすることを、僕は口に出来ない。」

 「貴方が尋ねるどんな事も、合理性に欠けます。」

 「貴方は、一連の非常に奇妙な価値観を持っているように思えます。、ベンドゥリクスさん。」

 「それにしても確かに貴方は、肉体の復活に影響する火葬を受け入れない。」

233

2022年8月7日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 クロムプトン神父は言った、「私は、貴方がたに割り込むなど夢にも見ません、マイルズさん、ちゃんとした理由もないのに。」

 「私は、彼女が死ぬ前、一週間以内に書いたマイルズ婦人からの手紙を持っています、」僕は、彼に打ち明けた。「貴方が彼女を見てから、それでどの位経ちますか?」

 「おおよそ同じ頃です。5、6日前。」

 「それは、僕には極めて妙な気がしますが、彼女は、彼女の手紙の中で、その話題に触れてもいません。」

 「おそらく、ミスタ:::ベンドゥリクスさん、貴方は彼女の信頼を得ていなかった。」

 「おそらく、神父、貴方は結論へと少し性急に飛躍し過ぎます。必然的にカサリク信者になろうとするのでもないのに、人々が、貴方がたの教義に興味を持っても、それについて質問してもいい。」僕は、素早くヘンリに続き、「今更、何もかも変えるなんて、それは馬鹿げている。案内は、出してしまった。友人たちは招待してしまった。サラーは、一度も狂信的であったことはない。彼女は、出来心があって引き起こす何らかの面倒を、最後に必要としたのでしょう。後の祭り、」ヘンリの上に、僕の目を釘付けにしたまま、僕は更に追い詰め、「それは、クライストゥ教徒の儀式になります。あのサラーは、クライストゥ教徒でさえなかった。僕たちはともかく、それについて何の兆しも見なかった。しかし貴方は、何時でもクロムプトン神父にマス(ミサ)の代金を差し上げられる。」

 「それは、必要ではありません。私は今朝そのことを申しました。」彼は、彼の膝の中の彼の両手で身振りをした。真っ先に彼の硬直に分け入る。それは、爆弾が落ちた後、替えて寄り掛かる頑丈な壁を眺めているかのようだった。

 「僕のマス(ミサ)の中で、毎日、彼女を追悼します。」

 ヘンリは、それで物事の決着がついたかのようにほっとして言った。         「貴方については、非常に好ましい、神父、」そして煙草の‐箱を動かした。

232

2022年8月6日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「そんな、どうして?」

 「教会は、特権を、マイルズさん、責務同様十分に奉(たてまつ)ります。 そこには、我々の死に備えて特別なマスィズ(ミサ))が用意されています。祈りが本式に唱えられます。私たちは、私たちの死を追悼します、」彼は付け加え、僕は腹立たしく思い、貴方はどういう風に彼らを追悼するのか?貴方の論理は、全く正しい。貴方がたは、個人の重要性を説く。僕たちの毛は、皆、番号が付けられている、と貴方がたは言う、が僕は、僕の手の甲で、彼女の頭髪を感じられる。彼女が僕のベドゥに顔を伏せると、彼女の背骨の付け根に、ヘアの上質の亡骸を思い出すことが出来る。僕たちは、僕たちの死をも思い出す、僕たちなりに。

 ヘンリが気弱になるのを見守りながら、僕は、断固として嘘を吐いた、「彼女がカサリクになろうとしたと信じる理由を、僕たちは全く持っていません。」

 ヘンリは始めた、「勿論、看護婦が言ってはいました、」僕は彼を遮った、「彼女は、最後にうわ言を言ったんだ。」

231

2022年8月5日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「もし私が知っていれば、貴方がたの手を煩わさずに、悉(ことごと)く何でも引き受ける用意がありましたのに。」

 僕がヘンリを嫌った時、そこには時機があった。僕の嫌悪は、今思うとつまらない。僕が犠牲者だったと同様、酷な程、ヘンリも犠牲者で、勝者は、大層な襟を着けたこのぞっとするような男だった。僕は言った、「貴方は、確かにそれを殆ど出来なかった。貴方は、火葬に不賛成だった。」

 「私は、カサリク式土葬を準備出来ました。」

 「彼女は、カサリクではなかった。」

 「彼女は、それになる意志を表明していました。」

 「彼女をそれにするのに、それだけで十分ですか?」

 クロムプトン神父は、決まった遣り方を演出した。彼は、それを銀行通帳のように、下に広げた。「私たちは、要請があればバプティズムを認めます。」

 「それは、僕たちの間のそこに、摘まみ上げられるのを待ちながら、置いてあった。誰も動かさなかった。クロムプトン神父は言った。「貴方がたの準備を撤回する時間は、未だそこそこあります。」彼は繰り返した、「私は、貴方がたの手を煩わさず全て引き受けます、」彼はマクベス婦人に話しかけ、彼女にアラビアのパーヒューム以上に彼女の手を甘くする、或る非常にいい方法を、彼女に期待させるかのように、それを訓戒調で繰り返した。

 ヘンリは、突然言った、「それは、本当に大きな差を作るんですか?勿論、僕はカサリクではありません、神父、しかし僕は見当が付かない・・・」

 「彼女は、もっと居心地が良かっただろう・・・」

230

2022年8月4日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 Ⅲ

午後を前にして、ヘンリは、迷っていた。彼は、来て欲しいと僕に頼む為に電話をして来た。サラーが去ると共に、僕たちが如何に近付いたか、それは、妙だった。彼は、前にサラーに頼っていたように、今、僕をかなり頼る―僕は、およそ幾らか家に精通している者ではあった。葬式が終わった時、彼が家を共有するよう僕に頼みたいのか、どんな答えを僕は彼に与えたいのか分からない振りもした。サラーを忘れるという見地から、二つの家の間で選ぶ事、そこには何一つなく、彼女はどちらにも属して来た。

 僕が着いた時、彼は彼の薬で未だぼんやりしていて、或いは、僕は、彼にもっと面倒を掛けるのかも知れなかった。一人の牧師が、書斎の肘掛け椅子の縁にこわばって座っていた。僕がサラーを最後に見た暗い教会で、日曜日に地獄から出て来て仕える、多分レデムプトリストゥの一人、気難しい瘦せこけた顔を持つ男。彼は明らかに鼻っからヘンリに反感を持たせ、それは、役に立った。

 「こちらは、ベンドゥリクス氏、作家の、」ヘンリが言った。「クロムプトン神父。ベンドゥリクス氏は、僕の妻の大切な友人です。」クロムプトン神父は、それを既に知っているという印象を僕は持った。彼の鼻は、控え壁のように、彼の顔を走って下り、僕は思う、おそらくこれが、サラーの上の希望のドアを、バタンと閉めたその男だ。

 「申し分のない午後ですね、」クロムプトン神父は、ベルやカンドゥルが、遠く離れていないと感じた、そんな悪‐意を持って言った。

 「ベンドゥリクス氏は、準備全てに大いに対処して僕を助けてくれました、」とヘンリは説明した。

229

2022年8月3日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「僕が今まで生きて来て、これが初めての葬式です、」僕は、話を仕切り直す為に言った。

 「貴女のお父さんとお母さんは、生きているの、唐突だけど?」

 「私の父は。私の母は、私が学校で離れていた時、死にました。私は、2、3日の休暇を貰おう、と思いしましたが、私の父は、それでは私の心を乱すと考え、ですから私は、その外にいて全く何事にも関らなかった。外され、私は準備を放免されました。その夜そのニュースは、届きました。」

 「私は火葬されたくありません。」

 「貴女は、虫の方がいいの?

 「はい、私はその方が。」

 僕たちの頭は、どちらからともなく随分接近して、僕たちは、僕たちの声を高く上げずに話せたが。人混みの所為で互いを見ることは出来なかった。僕は言った、「或る方式でも他でも、それは、僕には関心はないよ、」そして直ぐに、何故僕は嘘を吐く為に悩んで来たのか、と不思議に思った。そのことに関心があった、そのことに関心がなければならなかった。埋葬に反対してヘンリを説得して来たのは、それは、最終的に僕だったから。

228

2022年8月2日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

僕たちは、一緒にトッテナム・コートゥ・ロウドゥの瓦礫の中に入って行った。僕は言った、「パーティを散々にしてくれてありがとう。」

 「オウ、私は貴方は逃げ出したがっていると分かりました、」彼女は言った。

 「貴女のもう一つの名前は何?」

 「ブラック。」

 「シルヴィア・ブラック、」僕は言った、「それは、いい組み合わせだ。殆ど言う所が無さ過ぎ。」

 「それでは、大の親友ですか?」

 「そう。」

 「女の人?」

 「そう。」

 「私は気の毒に思います。」彼女は言い、そして僕は、彼女がそういうつもりだという印象を持った。彼女は多くを学ばなければならなかった、本や音楽の道で、又、如何に装い話すかを。しかし彼女は人間らしさを学ぶ必要はない。彼女は僕と一緒に混み合った地下鉄へと下り、僕たちは、並んで吊革に掴まった。僕に寄り掛かる彼女を感じながら、僕は、欲望を思い起こした。それは、今、是が非でも事実になろうとするのだろうか?

欲望ではなく、しかし単にそれを思わせるだけのもの。彼女は、グジ・ストゥリートゥで、新しい人に道を作ろうして向きを変えた。それで、誰でもずっと前に起こった何かに気付くように、僕は、僕の足に触れた彼女の大腿骨に気付いた。

227

2022年8月1日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「しかし貴方は5分ここにいただけです。この記事をまともなものにすること、それが大切です。」

 「僕にとっては、ゴウルダズ・グリーンに遅れないこと、それが本当に大切です。」

 「僕は、その理屈は眼中にありません。」

 シルヴィアは言った、「私は、ハムプステドゥと同じくらい遠くへ、私自身行くつもりです。私は、貴方の目的地に貴方を置いてきぼりにしますが。」

 「君は僕に話してないじゃないか。」ウォタベリは、疑って言った。

 「私が、何時も水曜日に私の母を見に行くのを、貴方は知っています。」

 「今日は、火曜日だよ。」

 「どうしても明日行く必要はありません。」    「それは、貴女にも非常に好都合です、」と僕は言い、「僕は、貴方の連れが気に入りそうだ。」

 「貴方は、貴方の作品の一つにある意識の趨勢(すうせい)を利用しましたね、」ウォタベリは、必死な慌て振りで言った。「何故貴方は、あの方式を捨てたのですか?」

 「オウ、僕には分かりません。誰もが、何故フラトゥを変わるのか?」

 「それには欠陥がある、と貴方は思ったんですか?」

 「僕の作品全てについて、僕はそれを感じています。さて、グドゥ‐バイ、ウォタベリ。」

 「僕は、記事のコピを貴方に送ります。」彼は、まるで脅しを表明するかのように言った。

 「ありがとう。」

 「遅れるなよ、シルヴィア。それでは、6時30分に三番のバートク プログラムですよ。」

226