休日から学校への帰還に関しては、家‐そのものから学校‐そのものまでの変化‐あらん限りの、は一瞬の内だ、ところが逆の過程は少なくとも2週間を要す。予備学校生は、彼の監視を逃れた時、彼の母を「どうか寮母、」と呼びかけ、何時も主人のように「サー」としてどんな男の親戚にも、或いは家族の友人にも声をかける。僕は決まってそうした。学校生活が現実のもので家庭生活は幻と化す。イングランドゥでは、統治階級の両親らは、事実上およそ8歳くらいからあらゆる彼らの子供達との肉体的接触を保てなくなる、そして学校生活の中で家庭的感情を仄めかす彼らの側のどんな試みも怒りを買う。
次に、僕はカプソーネヘ向かった、サセクスの典型的に優秀な学校。その校長は僕の年齢で僕を認めることを渋った、よりにもよって、あんなひどい最近の経緯(いきさつ)のある学校から来たんだもの。如何に一家の文学的結託が策略を講じるか、校長は、仮に彼が僕を困らせたところで、僕は奨学金を勝ち取り得ると見た。僕の気落ちした様子は、僕が着いたその瞬間を締めくくった。僕のずっと年下の弟チャールズはこの学校まで僕の後をついて来た、ウイムブルダンの全日制の学校から連れ去られるように;そして、その後、僕の最も年下の弟ジョンは家から直接そこに通った。その学校がどれだけ立派で型に嵌っていたかは、ジョンのケイスに垣間見(かいまみ)えるはずだ。誂(あつら)え向きの善行、僕が言う通りの、正常な人間、彼は家庭からそこに直接通った。
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