仮に、時々彼が女を買えば、私は文句を言うの?もし私たちがそこで互いを所有出来なくても、不毛の地にあって、どんなつましい付き合いからも、彼を奪い取りはしない。時に、もし時が来たら、彼は一杯の水さえ拒もうとするに決まっている、と私は思う。彼は、私を、何一つ誰一人傍に寄せず、一人になってしまう、こんな完全な孤立へと追い遣ろうとする。―世捨て人のような、ところが、彼らは一人ではなかったし、又そう彼らは言う。私はそこまで混乱させられる。私たちは、互いに対して何をしようって言うのでしょう?彼が私にしていることを、私は彼に、そっくりそのまま、承知の上でしているから。時には、私たちはとても幸せで、生きている内に、もっと不幸せを思い知るなんてことは、私たちにはなかったわ。それは、まるで私たちが同じ像に関わって、共に働いているかのようだった。互いの居心地の悪さの外側を切り取るばかりで。それにしても私は、そのデザインを知りもしない。
1944・6月17
昨日、私は彼と一緒に家に戻り、私たちは何時ものことをした。私は、その荷を下ろす為に神経を用いず、それどころか好んで向かう。何故なら、今書いている間に、時は、既に明日になり、昨日の終わりになることを、私は恐れている。私が書くことを続ける限り、昨日は、今日であり、私たちは未だ一緒にいる。
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