自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

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GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。

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2019年2月11日月曜日

「リンゴ」ってほんとは、子供が書いたんじゃない?

「リンゴ/An Apple」 作 まど・みちお 訳 美智子皇后陛下

リンゴ
まど・みちお

リンゴを ひとつ
ここに おくと

リンゴの
この 大きさは
この リンゴだけで
いっぱいだ

リンゴが ひとつ
ここに ある
ほかには
なんにも ない

ああ ここで
あることと
ないことが

まぶしいように
ぴったりだ

リンゴを一つここに置く。
リンゴを一つ、こことは言えない所に置く。
リンゴが見えてさえいればリンゴで、
一つしかなければ二つのリンゴとは思わない。
結構窮屈、
つまらない。
見えていなければ、赤いリンゴもリンゴ型の金塊に変え、
金塊10!と空想したりする。
又、リンゴは10個もあるんだよ、と思ったり、口にしたりする。
大きさなんて好き放題。

自分というものは、自分の目に写り、自分の発する声は自分の耳に聞こえ、
自分の胸に手を置くと、
血は、絶え間なく流れて行くのを確かめられる。
自分はここだなんて
自分はいっつもここだなんて
窮屈で
つまらない
ここに他のリンゴが一つあれば、退屈から逃れられるだろうにと思った日もあった。
見えない何処かに10のリンゴがあれば、
見えないし、声も聞こえないし、触れられもしないが、在るという空想だけなら出来るから、惑わされなくていいと思う。
在る、有る事は、他と交わる事を意味しない。

それぞれが、不自由な自分を抱える。
空想するだけなら、孤独と友達に。
触れてはいけない、口にしてはならない、耳にしてはならない、目にしてはいけないのに、ここにしかいられないという事も忘れ、
見えないところに在るものを恋しがる。
すると、誰かと友達に、と思ってみたりもした。
が、又もや孤独と友達に。
友達は、孤独なのと、浮かれ気分の今日この頃。

リンゴの大きさについて。
リンゴは、木から引き剥がしても、生きている。
リンゴは、充実の時を向かえる。
いっぱいいっぱいの大きさだとどうしても思えない。

この詩、ほんとは、子供が書いたんじゃない?
美智子婆さんにはお似合い。
幼稚だわな。


11:47 2019/02/11月