たそがれ:歌詞翻訳成田悦子

たそがれはひたむきに、たそがれは晴れ晴れと、たそがれはひたすら美しく
わたしには昨日はない。わたしには振り返る祭りがない。
たそがれはただ美しくさえあればいい。

2022年2月28日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
その瞬間だけが、重要だった。永遠は、時の延長であってはならない、と言われているが、時に僕には、彼女の自暴自棄は、あの不思議な数学的無限の点、広がりを伴わない、空間を占有していない一点に触れるように思われた。時には何が重要だったか―彼女が一時(いっとき)から一時迄(そこには再びその...
2022年2月27日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 僕には、自分がどういうつもりなのか正直なところ分からなかった。―僕はヘンリの様子は、自責の念を目覚めさせるのに好都合だったが、彼女は自責の念の抹消の格好の方法を持っていた。僕たちの休息と違って、彼女は自責の念に付き纏われていなかった。彼女の見解で事が為された時、それは遂行され、...
2022年2月26日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 「彼が聞いていたら。」僕は言った。「彼が通りがかった時。」  「彼は、それが何だか知ろうともしなかった。」  僕にはどう見ても疑い深いように見えた。彼女は退屈な優しさを以って、「可哀そうなヘンリ」を説明したから。それはたまたま起こったことではなかったー丸十年の内にではなく、しか...
2022年2月25日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
  誰かが誰かを求めたあの日々、そこにはどんな疑問もなかった―僕たちは欲望の只中に共にいた。ヘンリは彼の緑のウールのガウンを着て、二つの枕に寄りかかってきちんと座り、彼のトゥレイを抱えていた。そして部屋で下に、支えのためのシングル・クションを置いた硬材の床の上、それにドアは半開き...
2022年2月24日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 「ヘンリが風邪を移されたの。彼は家にいるわ。」  「もし貴女さえここに来れるなら・・・」  「私は電話に出るために、家に居なきゃいけない。」  「彼が風邪を移されたからってだけで?」  昨夜、僕はヘンリに親しみと同情を感じた。それにもかかわらず、もう彼は敵になって、馬鹿にされ、...
2022年2月23日水曜日

The End of the Affair/ Graham Greene 成田悦子訳

›
 そこには何時も僕たちが会えない理由があった―歯医者又は理容師との約束、ヘンリがもてなした時、彼らが単独で一緒だった時。彼女自身の家の中で、僕を裏切るような機会(恋人の自己本位で、非実在の義務というその暗示を伴ったその言葉を、僕は既に使っていた。)を彼女は持とうとしないということ...
2022年2月22日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 事実上僕が遠ざけるものを、まるで愛したかのようなこうした表現を綴ろうとする己を発見するのは妙だ。時に僕は、僕そのものの思いを認めない。「暗闇」のような表現について、或いは、祈る者について、僕が何を知ろう?只一人の祈り手でさえ誰が持とう?それが全てであり、死によって、夫人の衣服、...
2022年2月21日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 BOOK TWO 1 不幸の感覚は幸福のそれより頗(すこぶ)る伝え易い。窮乏にあると、僕たちは僕たち自身の実在に気付くようだ。喩え不条理な自己中心癖の形態を成していようとも、この僕の痛みは、個別的である。一瞬怯(ひる)むこの神経は、他にではなく僕に属す。しかし幸福は、僕たちを壊...
2022年2月20日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
  僕は共有地の彼女の脇に、彼女の家を見た。ヘンリの明かりは、彼の書斎のドアの下を照らし、僕たちは二階へ向かった。居間で僕たちは、身動きできないように、互いの体に寄りかかり、僕たちの手を取り合った。「彼が上がって来そうだ。」僕は言った。「今にも。」  「私たちは彼の気配を耳で聞け...
2022年2月19日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
その半分は消えた―変わらず利用されるホテルは、粉々に爆破され、その夜、僕たちが愛情を育んだ所は、継ぎ接ぎだらけだった。それがブリストルだった。そこにはホールに鉢植えのシダがあり、僕たちは青い髪の女支配人によって最高の部屋を見せられた。本物の大きな金箔を貼ったダブルベッドゥや赤いヴ...
2022年2月18日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 それはありそうもないが、恋に落ちるのはまさにその時だ、と僕は断言できるような気がする。それは、勿論、単に玉葱では済まなかった―それは後であんなにもしばしば僕を幸せにしたり惨めにもした率直という一人前の女のその思いがけない感覚だった。僕はクロスの下に僕の手を置き、彼女の膝の上にそ...
2022年2月17日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 そのシーンは成功だった。言葉或いは筋に僅かな誇張もなく、何は取り敢えず、普通の単純な挿話を通して、激情の意味するところを、伝えることを望んで来たし、それは機能していた。ちょっとの間、僕は幸せだった―これが書くことだった。何か他に惹かれることは、世界になかった。僕は家に帰って、そ...
2022年2月16日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
  彼らはウオーナーズやその他で僕の本の一つのフィルムを見ていた。一部「誇示する」ために、一部、キスは儀礼的であるため、何故か従わされなければならないと僕は思ったから、一部又、僕は未だに文官の結婚生活に興味があったから。僕はサラーに僕と一緒に来るよう頼んだ。「僕は、そりゃあヘンリ...
2022年2月15日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 Ⅶ 嫉妬は、又そう僕は常々信じていたのだが、欲望と共にのみ在る。旧約聖書の作家らは、その言葉「嫉妬する神」を使うことを好み、おそらくそれは、神の愛の信仰を表そうとする彼らのおおざっぱで遠回しな方法である。がそこには様々な欲望の種類があると僕は想像する。僕の欲望は、今、愛より憎し...
2022年2月14日月曜日

The End of the Affair/GrahamGreene 成田悦子訳

›
  「僕はそれを楽しんだ、パーキスさん。」僕は皮肉抜きで言った。「心配しないよう心掛けなさい。貴方の若い者は、貴方を手本にするしかない。」  「彼は彼の母親の頭を持っています、サー、」と彼は悲しそうに言った。「私は急がなければ。そりゃあ外は寒いというのに、私は離れる前に、いい避難...
2022年2月13日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 「貴方は彼に、僕がその男を確認できると話せなかったの―まさにそのことを、それとも僕に関心がなかった?」    「貴方は親切にそのことを示唆して下さる、サー、しかし貴方はこれをあらゆる角度から見なければならない。私は私の若い者にも、そうしないとは言いません。しかし彼はどんなことを...
2022年2月12日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 突然傷を負い、今や次の企てを立ちすくんで待っているかのように、彼は彼の口を少し開けて僕をじっと見た。僕は言った。「僕は過ちというものは、度々起こると思います、パーキスさん。サヴィッジ氏は僕に伝えて置くべきだった。」  「オウいえ、サー。」彼は居心地悪そうに言った。それから、彼は...
2022年2月11日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 「教会?」  「ロウマン教会、サー、メイドゥン・レインの。貴方はそこら一帯にそれを見つけるでしょう。しかし祈るためではなく、サー、座るために。」  「貴方はそれさえすっかり知っているんでしょ?」  「当然、私は当事者について中へ入りました。誠意を持っているように見せようとして、...
2022年2月10日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 「僕はその場所を知っている。」  「私は私の報告書を要約しようとしてしまいました、サー、絶対必要なものへ。」  「全くその通り。」  その報告書は続いた。「昼食後当事者たちは一緒にメイドゥン・レインを上手へ向かい、普通の食料雑貨店の外で分かれました。私は彼等は素晴らしい感動の下...
2022年2月9日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
  「私と私の若い者は、最も近い長椅子に腰掛けました。」僕は読んだ。「当事者とその紳士は、明らかに非常に親密で、堅苦しさはなく、愛情を籠めて互いを遇し、或る時には、テイブルの下で手を握っていたと私は思います。当事者の左手、その種のぎゅっと握ることを大抵それとなく示す紳士の右手も又...
2022年2月8日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
    1月19 地下鉄      2シリング4ペンス       瓶入りビア    3シリング       カクテイル    2シリング6ペンス                        苦みのパイントゥ 1シリング6ペンス  彼は又僕が読むのを妨げた。「そのビアは私の良心...
2022年2月7日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 「彼は料金に入っているのですか?」  「私が私の報告書を作る間だけです、サー。」  「彼は何歳ですか?」  「12過ぎ。」まるで彼の若い者が時計であるかのように、彼は言った。「若者は有用な上に、コミック以外何一つ要らない。おまけに誰も彼に気付きません。少年たちは生まれながらの浮...
2022年2月6日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳 

›
 「オウはい。座って下さい。煙草を嗜みますか?」  「オウいいえ、サー。」彼は言った。「職務中は厳禁―勿論、潜伏目的を除いて。」  「しかし今は職務中じゃないでしょう?」  「一応マナーで、サー、はい。私の報告書を作る30分間、私は丁度交代させられたところです。サヴィッジ氏は貴方...
2022年2月5日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 ルールズでのサラーとの昼食後一週間、僕はどんな仕事も全く手につかなかった。そこでそれは再び動く―僕は、僕は、僕は、まるでこれが僕の物語であるかのように、サラーや、ヘンリ、そして勿論、僕が未だ彼を知ることも、ましてや彼を信じることさえなく遠ざけている、第三者ではなく。  僕は朝の...
2022年2月4日金曜日

The End of the Affair/Graham Grrene 成田悦子訳

›
 僕たちの恋は、小さい生き物が罠にかかり、死に向かって血を流しているようで、僕は目を閉じ、その首を力を籠めて捩じらなければならなかった。  その内僕は何時も働けなくなった。小説家の書くことの大半は、僕が言って来たように、無意識に席を選ぶ。それらの最初の言葉が紙の上に現れる前、それ...
2022年2月3日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 爆弾は真っ先にそうした昼間を急襲して、1944のヴィスは、彼ら自身好都合な夜の習慣に従った。しかしかなりの頻度で、僕がサラーに会えるのは、午前中だけだった。何故なら午後には、彼女たちの買い物を終えた、誰か、友達から全く手に入れたことがなく、夕方のサイレンの前に、仲間と噂話を欲し...
2022年2月2日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 Ⅵ 若い人がその信じる仕事の習性を築き上げる時、一生持続し、どのような破局にも耐えようとする。二十年に亘り、一週間に五日間、およそ一日平均五百語になった。僕は一年で一つの小説を産み出せる。そしてそれは、校正やタイプ原稿の訂正時間をも念頭に入れてのことだ。僕は何時も非常に几帳面で...
2022年2月1日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 僕は歩道に立ち止まり言った。「貴女はストゥランドゥに行くつもりでしょ?」  「いえ、レスター・スクェアへ。」  「僕はストゥランドゥへ行くつもり。」彼女は出入口の中に立っていた。通りは閑散としていた。「僕は、ここでグッドゥ‐バイを言おう。貴女に会えて良かった。」  「そう。」 ...
2022年1月31日月曜日

The end of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 「勿論。」  「私、最後のはあまり好きじゃなかったわ。」  「ちょうどあの頃、何かにつけ書くことは死闘だった―平和が来そうで・・・」 それに僕はまさに都合よく、平和が去ってしまうと言ったかも知れない。  「私は時々貴方が保守的な考えに戻ろうとするんじゃないかと心配だった。―私が...
2022年1月30日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 食物は僕たちのつまらないお喋りを遮り、彼女は、僕たちが食事を終えた時だけ、何故彼女がそこにいるかの僅かな気配を、見せただけだった。「私は、私と一緒に昼食を摂るよう貴方にお願いしたわね。」と彼女は言った。「私、ヘンリについて貴方に聞きたかったの。」  「ヘンリ?」僕は繰り返し、僕...
2022年1月29日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 貴女が左手側のメイドゥン・レインを上ると、そこに出入口と、互いに一言もなく僕たちが通り過ぎた格子(排水口)がある。初めての食事の後、僕がヘンリの性質について尋ね、彼女が僕の関心に好意を寄せた時、僕は地下鉄に向かう途中、そこでかなり不器用に彼女にキスをした。何故僕がそんなことをし...
2022年1月28日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
僕は彼を睨み倒そうとしたが、そんなことは簡単だった。彼は、長い髭と小鹿‐に似た目を持ち、慌てて視線を外した。彼の肘が彼のビアグラスを捕え、それを床に転がした。そして彼は混乱に打ちのめされた。彼は僕の写真で僕を知っていたのかも知れず、それは僕のせいで起こったことだから、同時に僕は気...
2022年1月27日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 僕は彼女を信じようとはしなかったが、彼女の舌に乗った言葉を聞きたがった。おそらく単にそれを自ら拒絶する満足を僕に与える為に。ところがその信用‐させるというゲイムを、彼女はすることがなく、それから突然、意外にも、彼女はこんな甘美さと大きさの声明を伴った僕の予約を打ち砕こうとする。...
2022年1月26日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 Ⅴ 僕はテイブルに新聞を広げて置き、何度も繰り返して同じ頁を読んだ。僕は出入口をを見たくなかったから。人々はひっきりなしに入って来て、彼らの頭を上下に動かすことによって、馬鹿げた期待を曝け出すそうとする者の一人に、僕はなりたくはない。僕たちは皆、自ら失望に整列してしまうというこ...
2022年1月25日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 「いいえ、いいえ未だです。私たちは変えたところよ。それはマコーレイ6204。私は貴方にお願いしたことがあったの。」  「そう?」  「そんなに心配することはない。僕は貴女と昼食を食べたかった、それだけ。」  「勿論、私、嬉しいわ何時?」  「貴方は明日はなんとか出来ない?」  ...
2022年1月24日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 非常に‐訓練されたメイドゥの声は、僕の鼓膜の中で、その番号を繰り返した。僕は言った。「マイルズ婦人はいらっしゃいますか?」  「マイルズ婦人?」  「そちらは、マコーレイ7753ではありませんか?」  「はい。」  「僕はマイルズ婦人に話したいのですが。」  「貴方は間違った番...
2022年1月23日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 Ⅳ 僕がサヴィッジ氏の所から帰宅し、僕の女主人が、マイルズ婦人が電話を掛けて来たところです、と僕に話した時、僕は正面のドアが閉まり、ホールに彼女の足音を聞くと、何時も感じた張り合いに気付いた。僕は数日前、僕の視覚は、愛にではなく、勿論、感傷にでもなく、僕が機能し続けられる記憶に...
2022年1月22日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
  「僕は戻らなくちゃあ。」彼は言った。「僕は彼女にその全てを任せてはいけない、ベンドゥリクス。」そして彼は僕たちが一年で互いを知り尽くしたかのように、僕の腕に彼の手を置いた。彼は彼女からその手真似を習ったのか?結婚した人々は、互いに似て来る。僕たちは一緒に歩いて帰り、僕たちがホ...
2022年1月21日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 陽は共有地を横切って、丁度沈むところで、草地がそれと共に薄暗くなっていた。遠くの家並みは、ヴィクトーリア風に焼き付けられて、小さい、正確に線で描かれた、ひっそりとした家々があり、只、子供が一人、ずうっと遠くで泣いていた。十八-世紀の教会は、草の島の玩具のように立ちーその玩具は、...
2022年1月20日木曜日

The End of the Summer/Graham Greene 成田悦子訳

›
僕はサラーに気付き、彼女は上手くやっていたからか、ああした年々、幸せの感覚は近付きつつある嵐の下、長い間瀕死の状態にあった、と僕は思う。誰もが酔い潰れた人々に、子供達に、滅多に他の場所にはないそれに気付いた。僕は、彼女が僕の本を読んだことがあり、その物をそのままそこに置いてあると...
2022年1月19日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 Ⅲ 「それで、何かもっとあれば、貴方は関連していることを僕に話せますか?」サヴィッジ氏が言ったのを僕は覚えているー探偵は、当を得た糸口を選び出す前に、自らのちょっとした題材を集めようとする小説家と同じくらい、それが重要であると分かっていなければなりません。しかしその見分けること...
2022年1月18日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
それは、貴方がそのことを考えあぐねて訪れる時、実に立派な商売、潔白の看破では通らない。何故なら、愛人は殆ど決まって、潔白ではないでしょ?彼らはどんな罪も犯したことがなく、彼ら自身の心の中で、彼らは、「自身以外のどんな人も傷付かなければ」、悪いことは全くしなかったということだと、彼...
2022年1月17日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 僕には透明な一本-線のフールスカプに書くことにへの愛着があり、頁の上の滲み、紅茶の痕は、それを使用不能にするし、僕は嫌な訪問者の場合、僕の文書を仕舞い込んで置かなければならないという根拠のない思いが、僕を捕える。僕は言った。「喩え彼が僕に警告を発したとしても、それはもっと安心し...
2022年1月16日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 「はい。」  「彼女の年は?」  「僕は知らないなあ。3-8?」  「貴方は彼女がどのような味方を持っていても分からないんですね?」  「はい、それに僕は彼女の祖母の名も知りません。」  サヴィッジ氏は僕に忍耐強い笑顔を向けた。僕は一瞬、彼は彼の机を離れようとして、又僕を宥めて...
2022年1月15日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 サヴィッジ氏は、僕を苛々した子供扱いして、僕の袖に彼の手を置いた。「嫉妬を恥ずかしがることはない、ベンドゥリクスさん。僕は何時も本当の愛情の印として、それを迎え入れます。さて、僕たちが話し合おうとしているこの女性、彼女が今も―他の人と親密であると考えるに足りる理由を持っています...
2022年1月14日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
「貴方の時間を役立てて下さい。」  僕は彼の他の患者連中のように、混乱を来していた。  「続けるべきことは、実際何一つありません。」僕は説明した。  「ああ、そこが僕の仕事ですね。」サヴィッジ氏は言い、「貴方は心的状態、周囲の状況を、只、僕に伝えて下さい。僕たちは、ベンドゥリクス...
2022年1月13日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 僕は始めた。「僕には分からないのですが、貴方の手数料は、どんな監視代ですか?」サヴィッジ氏は縞模様のネクタイをゆっくり撫でた。彼は言った。「今はそのことは心配しないで、ベンドゥリクス。この下準備の相談に、三ギニー請求します。しかしもし貴方がこれ以上続行することを望まなければ、僕...
2022年1月12日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 そこにはハーパーズ・バザーやライフや一揃いのフランス・ファッション雑誌があり、中を僕に見せた男は、ちょっと気を使い過ぎだったものの、身なりは良かった。彼は火に面した椅子に僕を誘引し、かなり注意深くドアを閉めた。僕は患者のような気がして、僕は嫉妬向けの名だたるショック療法を試すに...
2022年1月11日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 僕は簡単に出そうもない、一冊の本を書こうとしていた。僕は僕の日常的五百語を駆使しても、その役儀は、どうしても生気が漲(みなぎ)らない。書くことの多くは、人の日々の皮相に依存する。人は買い物、所得税申告、思いがけない会話に心を奪われるかも知れないが、無意識の流れは、先行きを計算に...
2022年1月10日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 Ⅱ 何日経ったのか、僕には言いようもない。以前の不安が甦り、あの陰鬱な精神状態で、自分では、その日々を目が見えない人が明るさの変化に気付けない以上に、もう語れない。僕の行動の針路を僕が決めたのは、七日目か二十一日目だったか?僕には今も、三年経った後、共有地の縁(へり)伝いに、池...
2022年1月9日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 彼女は何時も、僕を「貴方」と呼んでいた。「そちらは貴方?」と電話で、「貴方に出来る?」「貴方はそのつもり?」「貴方はするの?」僕が想像しさえすれば、馬鹿みたいに、一時(いっとき)に、ほんの僅かの間、世界に唯一の人「貴方」がいて、それは僕だった。  「君に会えて嬉しい。」僕は言っ...
2022年1月8日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 僕は何時も、彼女の出現に対するその機械的反応によって、いらいらさせられて来た。それは全く無意味だからー誰しも判で押したように、婦人の出現を歓迎出来ない。喩え人が恋愛中でも。それで僕はというと、彼女らが一度も恋の渦中にあったことはない、と彼女が僕に打ち明けた時も、サラーを信じた。...
2022年1月7日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene  成田悦子訳

›
  彼はそれを見た。まるでそれが他の誰かのものであるかのように。  「それにしてもこれは突拍子もない。」彼は言った。「僕は何をあれこれ考えていたのか、解せない。貴方に話したのが最初で、それから貴方に聞いたのがーこの事。人は友だちを介して、人の妻を探ってはいけない。そこでその友だち...
2022年1月6日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
おかしい、僕は思った、お前はヘンリを凡そ想像力に富んだ男、と決めて掛かってたんじゃないのと。僕の優越はぐらつかされ、焦らそうとするお馴染みの欲求が、僕の中で目を覚ましたのを感じた。僕は言った。「何故僕を行かせないの、ヘンリ?」  「貴方を?」僕は、もし僕があまり遠くへ行ったら、喩...
2022年1月5日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene  成田悦子訳

›
 彼は憤慨して言った。「それに僕は何時も、貴方は彼女の友人だと思っていた。」まるで手紙を書いたのは、僕だったかのように。  「勿論。」僕は言った。「貴方は、僕がこれまで要したよりずっとたくさん、彼女を知っている。」  「いろんな手段で。」彼は憂鬱そうに言い、それで僕は、僕が彼女を...
2022年1月4日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene  成田悦子訳

›
  僕は言った。「それは人が笑っていいようなことではない。喩え思うことは、取り留がなくても・・・」  彼は待ち望んでいたかのように、僕に尋ねた。  「そりゃあ、取り留めはない。貴方は僕が馬鹿だと思いもするでしょ・・・?」  ちょっと前なら、僕は進んで笑いもしただろう。そう今でさえ...
2021年12月30日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
  「僕は分からない、ヘンリ。」   僕はこの男宛に書き、僕の家族の知人が、私立刑事斡旋所についての僕の忠告を頼みにしている、としておいた。。そりゃあ、ぞっとするよ、ベンドゥリクス。彼は表向きの理由を通して見破らなければならなかった。     「貴方は実際そのつもりで・・・?」 ...
2021年12月29日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
   彼は誰か彼を押したかのように、安楽椅子に座り、「ベンドゥリクス、僕は何時も、一人の男が成し得る最悪の事、まさしく最悪の事態を、想定して来た・・・」僕には予想外、何処までも限りなく打ち沈み、無知故の平静、あの当時、僕は確かに、張り枠の針の上に居て然るべきだった。   「貴方が...
2021年12月28日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 もしかしたらチャンスがあるかも知れないという理由だけでも、僕は開戦を歓迎したかった。たとえそれが僅かであろうと、彼の側のちょっとした戦術の誤りの所為で、僕は勝っていたかも知れない。それに、僕が非常に強く勝ちたいと願ってからも、それ以前も、僕が生まれてこの方、一度も好機に恵まれた...
2021年12月27日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 ヘンリの書斎の中同様、これまで利用されたにしても、極めて稀だった、と僕は直ぐに感じた。ギボンのセットゥは、嘗て開かれたか、またスコットゥのセットゥは、只そこにあるだけかどうか、僕は疑った。なぜならそれはーおそらくーディスカス・スラウアのブロンズの模造品のように、彼の父親のものだ...
2021年12月26日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 ーここは彼の環境に相応しくない。彼の目の白いところが充血しているのに気付いた。おそらく彼は、彼の眼鏡をちゃんと掛けずにいたんだ。ーずうっと、随分大勢の他人がいたし、或いは、それは涙の名残りだったのかも知れないが。「ベンドゥリクス、僕はここでは話せない。」彼は前に何処かで話す習慣...
2021年12月25日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
   「ベンドゥリクス、僕は心配なんだ。」  「僕に話すといい。」   彼に話しをさせるのは、ラム酒だ、と僕は期待した。それとも、彼について僕が如何に多くを知っているか、彼はある程度気付いたのか?サラーは誠実だったが、僕たちの経て来たような関係では、貴方は一つの事か或いは二つを拾...
2021年12月24日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
その壁は、常套句で落書きされていた。「お前を地獄に落とす、家主、それにお前のデカ胸妻。」「全ての女衒(ぜげん)と売春婦どもへ、浮かれた梅毒と幸せな淋病を。」僕は急いで、また、元気のよい紙の長い旗とグラスのカチンという音の方へと出た。時に僕は、慰めのために余りにも接近し過ぎて、他の...
2021年12月23日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 「ヘンリは重要な会議の前に、彼の息をすっきりさせるために、何時もコフィ・ビーンを食べるの?」彼女は彼女の頭を振り、静かに泣き始め、僕は勿論、その理由を心得ない振りをした。ー単なる疑問、それが、僕の性格について、僕を悩ませて来た。これはヘンリへの攻撃ではなかったし、非常に洗練され...
2021年12月22日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 国防-僕は、貴方が貴方の片割れを憎み、どのような武器でも捜し求める時、その時その時の後に、それを笑うのが常である・・・僕の本の喜劇的要素、笑い草になった人物のためにコピー、またもやコピーの目的で、僕は只、ヘンリに組みして来ただけ、とサラーに熟慮の上で話した時、潮時はやって来た。...
2021年12月21日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
僕はヘンリと寸分違わず寝てはいなかったが、僕は次の極めて酷いことをした。僕が夕食にサラーを誘い出した最初の夜、僕は文官の妻の脳を突(つつ)いて、穴を開けんばかりの冷血な意志を持った。彼女は僕が何を狙っているか知らず、彼女は考え、僕は確信し、僕は彼女の家族の暮らし振りに心底興味を持...
2021年12月20日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
   「彼女は映画館にいるの?」僕は尋ねた。  「ああ、いや、彼女は今までほとんど行ってないよ。」  「彼女は何時も行ってたんじゃ。」   ポンテフラクトゥ入江は、未だ紙の長い旗や紙のベルや市場の華やかさを偲ばせるもの、藤色やオリンジでクリスマスのために飾られ、若い女主人は彼女の...
2021年12月19日日曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
「僕たちが貴方に出会ってから随分経つね、ベンドゥリクス。」何かしら分けがあって、僕はその異名によって知られた男である。-僕は、僕の文学上の親たちが僕に寄せた、僕の友人たちはかなり気取っていると思うモーリスを、万事有用であれ、名付けられない方がよかった。  「久しぶりだ。」  「ど...
2021年12月18日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
 「ベンドゥリクス」彼は愛情を籠めて言ったが、それでも世間は言っただろう。彼には憎悪の理由があり、僕にはないと。   「貴方は何をしようとしてるの、ヘンリ、雨の中?」誰でも焦(じ)らしたくて抑えられない衝動にかられる男たちがいる:誰一人受け容れない男達、その美徳。彼は口籠りながら...
2021年12月17日金曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
僕は雨を突いて散歩に出かけ、近所の居酒屋で一杯やろうと思った。少し混み合ったホールは、 見知らぬ人の帽子やコウトゥばかりで、僕は誰か他の人の傘を偶々(たまたま)手に取ったー二階の男が、仲間を招待していた。それから僕はステインドゥーグラス・ドアを後ろ手に閉め、1944年に爆破され、...
2021年12月16日木曜日

The End of the Affair/ Graham Greene 成田悦子訳

›
 何故彼に話しかけるべきだったか?一時(いっとき)でも憎悪が大きく広がらなければ、どのような人間への告発の中でも使えない。僕はヘンリーを憎んだ―僕は彼の妻サラーもまた憎んだ。そして彼は、僕は推察する、あの晩の出来事の後、間もなく、僕を憎むために現れた。彼は確かに折々に、彼の妻やそ...
2021年12月14日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

›
                                             To C 男は未だj実在しない彼の心の中の場所を持ち、それらが実在を確保してもよいという指図に、それらの中に悩みながら入り込む。                 レオン・ブロイ 1 The ...
2021年12月4日土曜日

My Lost City34/Francis Scott Key Fitzgerald

›
もっといいお話にしたいので、今日から少しずつ手を加えます。2022/10/27~11/29 My Lost City Francis Scott Key Fitzgerald There was first the ferry boat moving softly from th...
2021年12月3日金曜日

My Lost City33/Francis Scott Key Fitzgerald

›
My Lost City Francis Scott Key Fitzgerald There was first the ferry boat moving softly from the Jersey shore at dawn―the moment crystallized...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示

自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

自分の写真
成田悦子
暑いし, リチウム電池入りロボ県内, Japan
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。
詳細プロフィールを表示

自己紹介成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶというもの

自分の写真
成田悦子
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。
詳細プロフィールを表示
Powered by Blogger.