陽は共有地を横切って、丁度沈むところで、草地がそれと共に薄暗くなっていた。遠くの家並みは、ヴィクトーリア風に焼き付けられて、小さい、正確に線で描かれた、ひっそりとした家々があり、只、子供が一人、ずうっと遠くで泣いていた。十八-世紀の教会は、草の島の玩具のように立ちーその玩具は、暗闇でも、乾いた崩れ難い天気でも、外に置き去りにされても良かった。それは、貴方が見知らぬ人に信頼を寄せる時間だった。
ヘンリは言った。「僕たちは皆、何て幸せでいられるのか。」
「そう。」
僕は、彼の目に涙を溜めて、彼自身のパーティから離れた共有地のそこに立つ彼を、非常に好ましく思えた。
僕は言った。「貴方は愛すべき家を手に入れた。」
「僕の妻がそれを探した。」
「僕は彼にたった一週間前に会ったばかりだった―他のパーティで、その当時彼は、年金省にいて、僕は僕の題材の為に彼を引き留めて長話をした。二日後、案内状が届いた。僕はサラーがそれを彼に送らせた、と後で教えられた。「結婚して長いの?」僕は彼に尋ねた。
「十年。」
「貴方の細君は、魅力的だと僕は思う。」
「彼女は僕には大いに助けになる人だ。」と彼は言った。
気の毒なヘンリ。それにしても一体何故、僕は気の毒なヘンリと言ってしまうのだろう?彼は最後に勝ち札―優しさ、謙虚、そして信頼のカードゥ、を持っていなかったのか?
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