自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

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暑いし, リチウム電池入りロボ県内, Japan
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。

成田悦子翻訳小説.orgで翻訳中 「Youth 」Joseph Conrad

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2022年3月9日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

  僕は書き始めた時、これは憎悪の物語だと言ったが、僕は納得していない。多分僕の憎悪は、僕の愛情同様、実に欠陥がある。僕はまさに今、書くことで目覚め、机に寄り、鏡の中に僕そのものの風景を捕えて、やっと僕は思った、憎悪は本当にそんな顔つきをしているのか?僕たちはその誰もが、子供の頃に見た筈のその顔を思い起こした。ショップ・ウインドウから、僕たちの方を振り返ろうとすると、顔立ちがその息でぼやけた。僕たちが、中のきらきらした手に入らない物に、あんなに思い焦がれて見入ったので。

 それは、1940・5月のきっとあの時だった、その時、この口論は勃発した。戦争は、数多くの素晴らしい方法で僕たちを助け、それは、如何に僕が戦争を、かなり質の悪い、当てにならない殆ど僕の情事の共犯者だと見做したかである。(慎重に、僕はその言葉「情事」の苛性ソウダを僕の舌の上に始まりと終わりのその暗示と共に置こう。)この時までに、僕はドイツ人が低地三国を侵略して来たと、考えている、屍のような春は、開花の匂いで甘い香りがしたが、僕には何の関係もなく、それどころか二つの実際の出来事―ヘンリは国防省へ配置され、遅くまで仕事をしたし、僕の女主人は、空襲を恐れて地下室へ移り、もはや階上の床の上には、望まない訪問者のために手すりの向こうで見張りながら潜む者さえいなかった。僕自身の暮らしは、この不自由な足の所為で、全く変わらなかった(子供の頃の事故の結果、僕はもう一方のものより短い片足を持っていた)。只、空襲が始まった時は、学校長になる必要性を感じた。まるで僕が戦争に署名をしたかのように振舞おうとしたのは、その時期だった。

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