自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

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暑いし, リチウム電池入りロボ県内, Japan
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。

成田悦子翻訳小説.orgで翻訳中 「Youth 」Joseph Conrad

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2022年3月8日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

彼女は一年近くの間、僕に誠実だった。彼女は僕に大きな喜びを齎した。彼女は僕のむら気に付いて来て、僕は束の間の喜びの外(ほか)、お返しに何を与えて来たか?この目を見開いたまま、この情事にのめり込んだ、このことは何時か終わるしかないと知りながら、それでも尚、不安感、望みのない未来の論理的確信は、鬱病のように伝わる。僕は彼女を苛め、そして又苛めようとする。まるで僕が、ドアの現在に未来を、望まれない、早過ぎる客を伴いたかったかのように。僕の愛情と不安は、分別のように振舞った。もし僕が罪を信じたら、僕たちの行動は、殆ど違っていなかっただろう。

 「貴女はヘンリには妬いてしまうんだ。」僕は言った。

 「いいえ、そうなる筈ないわ、そんなの馬鹿げてる。」

 「もし貴女の結婚が、脅かされているように見えても・・・」

 「そうなってしまうなんてないの。」彼女は寂しそうに言った。そして僕は侮辱的彼女の言葉に応じて階段を降り、通りへと一直線に歩いて出た。これが終わりか、僕自身に演技を仕掛けたのかと問いかけた。そこにはもう二度と戻る必要はない。喩え僕の秩序から彼女を締め出せても、前進し続けるだけの、穏やかで仲の良い結婚に行き着かないじゃないか?それから多分、僕が嫉妬を感じさえしなくなったのは、僕が手放しで愛そうとしなかったから。僕は只安全域に留まろうとしたに過ぎず、この自己憐憫と嫌悪は、手に手を取って保護者のいない馬鹿のように暗くなっていく共有地を歩いて横切った。

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