自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

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暑いし, リチウム電池入りロボ県内, Japan
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。

成田悦子翻訳小説.orgで翻訳中 「Youth 」Joseph Conrad

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2022年3月10日木曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 その夕べ、僕がピカディリに着いた時、僕は尚も、僕の憎悪と不信でがんじがらめだった。世界の何ものよりずっと、僕はサラーを傷付けたかった。僕は、僕と共に女を再び迎え入れ、僕がサラーを抱くその同じベッドゥの上に、彼女と横になりたかった。それで、彼女を傷付ける唯一の方法は、自分自身を傷付けることだ、と僕には分かっていたかのように、振舞った。通りでは、この時までに、それは暗く静かになっていた。が、見上げると、月のない空の上方に、小さな塊とサーチライトゥの光線を動かした。戸口や使われていない避難所の入り口に、女たちが立つそこでは、貴方は顔を見られない。彼女たちは、ツチ蛍のように彼女たちの懐中電灯で合図しなければならなかった。サックビル・ストゥリートゥを上る全ての道は、その小さな明かりが、点いたり消えたりしていた。サラーは今何をしているのかと気を回そうとする自分自身に気付いた。彼女は帰宅したか、それとも彼女は僕が戻って来ると思って、待っていたか?

 一人の女が彼女の明かりををぱっと点けて言った。「私と一緒に家に来たい、ねえ?」僕は僕の頭を振り、歩き続けた。通りを上ってもっと先で、その女は、男に話しかけていた。彼女がその顔を彼のために照らした時、僕は、何処かしら若く、暗く、幸福で、未だ損われていないものをちらっと見た。動物、それは未だ自らの監禁状態に気付いていなかった。僕は通り掛かり、そこで彼女たちの方へと道を引き返した。僕が近付くと男は彼女を一人残し、そこで僕は話し掛けた。「一杯どう?」僕は言った。

 「後で私と家に来るってことでは?」

 「いいよ。」

 「話が速くて嬉しいわ。」

 僕たちは通りの頂上のパブに入り、僕は2杯のフイスキを注文した。が、彼女が口にしても、サラーの所為で彼女の顔を見られなかった。

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