自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

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暑いし, リチウム電池入りロボ県内, Japan
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。

成田悦子翻訳小説.orgで翻訳中 「Youth 」Joseph Conrad

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2022年3月30日水曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 ドアの下から抜け出し、埃を払った。僕は地下室に向かって呼び掛けたが、そこには誰もいなかった。爆破された出入口を通り越し、僕は灰色の朝の光を見ることができた。崩壊したホールから外に伸びているそこはかと知れない喪失感に見舞われた。僕は木だと悟った。それは明かりを締め出して来た一本の木が、単に存在に終止符を打ったに過ぎず―そこには倒れた幹さえ跡形もなかった。かなり離れて、管理人が口笛を吹いていた。僕は二階に上がった。最初の飛行は、手すり子を失わせ、石膏に深く足部がめり込んでいた。それにしても家屋は、実際、あの当時の標準では、酷く痛手を受けてはいなかった―真面(まとも)な爆風を受けたのは、僕たちの隣人だった。僕の部屋のドアは開けっ放しで、僕にサラーが見えた通路伝いに襲来していた―彼女はベッドゥから離れ、床に蹲っていた。―恐怖から、と僕は思った。

彼女は馬鹿馬鹿しい程、有りのままの子供のように、幼く見えた。僕は言った。「あれは接近した一撃だった。」

 彼女はさっと振り向き、恐怖で僕を見つめた。僕は、ドゥレシング‐ガウンは破れ、石膏で全身粉だらけだったのに、気付いていなかった。僕の髪は、それで白くなり、僕の唇や頬は血に塗れていた。「オゥ神様。」彼女は言った。「貴方は生きているのね。」

 「貴女は、がっかりしたようだね。」

 彼女が床から起き上がると、彼女の衣服に手が届いた。僕は彼女に告げた。「貴女が去っても、今は、何もいいことはない。」「間もなく警報解除があるに違いない。」

 「私は帰る方が良かったのね、」

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