私は入口に立ってバーに上がる彼を見守った。もし彼が振り返って私を見れば、私は神に打ち明けた、私は中に入りますと。しかし彼は振り向かなかった。私は家へと歩き出したが、私は私の心の外に彼を置いたままには出来なかった。二年近くに亘って、私たちは知らない者同士だった。一日の僅かな特別の時間に、彼が何をしていたか、私には分からなかったが、今は彼はもう見知らぬ人ではなかった。何処に彼がいても、昔のように私は知っていたから。彼はもう一杯ビアを飲み、それから書く為に慣れ親しんだ部屋へ戻る。彼の一日の習慣は、今尚同様で、誰かが古いコウトゥを愛するように、私はそれをを愛した。私は彼の習慣によって守られていると感じた。私は知らないことを求めたことはない。
そして私は思った、私は彼をどれ程幸せに出来るか、どれ程楽々と。私は、幸せと共に笑う彼を、もう一度見たかった。ヘンリは外に出ていた。彼は官職の後、昼食の約束を持っていた。彼は、七時までには間に合いそうにないと言う為に電話した。私は六時半まで待つことにして、その後モーリスに電話する。私は言おう、私は今夜と他の全ての夜の為に来ていると。私は、貴方なしでいることに参っています。私は、大きな青いスートゥケイスと小さな茶色のものに荷造りしよう。私は一か月の休日に十分な衣服を持って行こう。ヘンリは啓蒙されているから、月の終わりまでに、法的側面は、決着をつけられるだろう。辛い事は終わり、家から、私が必要とした何か他の物は、都合の良い時に取りに来られる。そこには、そんなに直面する辛い事がある筈がない。そりゃあ私たちは、未だに恋人同士のよう、ではなかった。結婚は、友情になり、少ししも仲が良ければ、前と同様にやって行けるだろう。
唐突に私は解放感と居心地の良さを感じた。私は、もうこれ以上、貴方のことをあれこれ気に病まなくていい。
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