自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

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暑いし, リチウム電池入りロボ県内, Japan
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。

成田悦子翻訳小説.orgで翻訳中 「Youth 」Joseph Conrad

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2021年12月25日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

   「ベンドゥリクス、僕は心配なんだ。」

 「僕に話すといい。」

  彼に話しをさせるのは、ラム酒だ、と僕は期待した。それとも、彼について僕が如何に多くを知っているか、彼はある程度気付いたのか?サラーは誠実だったが、僕たちの経て来たような関係では、貴方は一つの事か或いは二つを拾い上げるしかない…彼には彼の臍の残物に奇体がある、と僕は知った。何故なら、僕自身の母斑が、以前サラーにそのことを思い出させたから。彼が近視に悩んでいたと僕は知っていたが、見知らぬ人相手に、眼鏡を着けようとはしない。(それで僕は、未だに、彼らの中に彼を見かけた事がない、赤の他人のままだった。)僕は彼の十時のお茶の好みを知り、僕は彼の睡眠の習慣まで知った。僕が既に、随分多くを知っているということに、もう一つの事実が、僕たちの関係を変えはしないということに、彼は気付いているのか?「彼は言った。「僕はサラーを心配している、ベンドゥリクス。」

  バーのドアが開き、僕にはその明かりの中に浮かび上がる激しく降る雨が見えた。小さい浮かれた男が飛び入り、「やあ、皆さん。」やはり誰も答えなかった。

  「彼女は病気?貴方が言うと思って・・・」

  「いや、病気じゃない。僕はそうは思っていない。」

彼は居心地悪そうに、辺りを見回した。

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