自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

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暑いし, リチウム電池入りロボ県内, Japan
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。

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2021年12月18日土曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「ベンドゥリクス」彼は愛情を籠めて言ったが、それでも世間は言っただろう。彼には憎悪の理由があり、僕にはないと。

  「貴方は何をしようとしてるの、ヘンリ、雨の中?」誰でも焦(じ)らしたくて抑えられない衝動にかられる男たちがいる:誰一人受け容れない男達、その美徳。彼は口籠りながら言った。「ううん、僕は少し外気に触れたくて。」思いがけない一陣の風と雨の最中(さなか)、北の方角へ輪を描いて持って行かれないように、彼はどうにかこうにか彼の帽子をしっかり押さえた。

  「サラーはどうしてる?」そうしなくてもそれは奇妙に思われたかも知れないから、僕は聞いた。彼女が病気、不幸せ、臨終以上に僕を喜ばせるものは何もなかったが。僕はあの当時、彼女が経たどんな苦悩も僕の持ち物を軽くし、仮に彼女が死んだら、僕は自由になれるだろうと思い遣った。僕はもう人が、僕の卑しい暮らし向き故に、想像してしまうどんなことも思うまい。僕は哀れで無邪気なヘンリを好ましくさえ感じられて、僕は思うに至った、もし彼女が死んだらと。

    彼は言った「ああ、彼女は夕時何処かへ出かけている。」すると又、僕の心の中のあの悪魔を仕事に差し向けた。ヘンリが他の質問者に、ちょうどそんな風に、返事をしなければならなかった以前が思われる。しかし僕だけは、サラーが何処にいるか知っていた。「一杯やろうか?」僕は尋ね、僕の不意打ちに彼は僕に近付き、自ら歩調を合わせた。僕たちは前に、彼の家の外で、一度も飲んだことはなかった。

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