僕たちは恋の向こう側を見るようになったが、僕たちが御されていた方角に気付いたのは、それは、僕だけだった。爆弾が一年早く落ちていたら、彼女は、あの誓いを立てなくて済んだ。彼女は僕を開放しようとして、彼女の爪を引き剝がそうとした。僕たちが人間の終わりに手を掛ける時、僕たちは神の信仰へと、僕たち自身を欺こうとする、彼の食物に添える、より複雑なソースを追い求める美食家のように。僕はホールを見た、独房のようにすっきりとした、グリーンのペイントゥにぞっとする、そこで僕は思った、彼女は、僕に二度目のチャンスを与えたがったが、それは、ここにある、虚しい暮らし、無臭、防腐、刑務所の暮らし、そうして僕は、彼女の祈りが、実際、変化をもたらしてしまったかのように、彼女を責めた。暮らしに向けて、貴女が僕に有罪判決を下したくなるような何を、僕は貴女にした?階段と手すりは、階上のあちこち新しさに軋んだ。彼女は、一度もそれらを歩いて上ることはなかった。家屋の修復でさえ、忘却の課程の役目を担った。全てが変わる時、覚えていること、それには、時とは別に神を要する。僕は未だ愛していたのか、或いは、僕は、只愛したことを悔いていただけなのか?
僕は、僕の部屋の中に入り、机上に、サラーからの一通の手紙を置いた。
彼女は、24時間死んだ状態で、それよりずっと長い間、意識を失っていた。細長い共有地を横切るのに、どうしたらそんなに長くかかってしまうのか?その時、僕は、彼女が僕の番号を間違って置いたということを見て知った。すると少々懐かしい苦々しさが、滲み出した。彼女は、二年前、僕の番号を忘れる筈がなかった。
彼女が書いたものを見る思い、そこには、随分多くの痛みがあったから、僕は、ガス‐火へと向かうその手紙を、それでもどうにかこうにか持ち堪えた。何れにせよ、好奇心は、痛みより強くなり得る。それは、鉛筆で書いてあった。彼女がベドゥで書いたからだ、と僕は思う。
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