「それはもう終わり、」ブランガが叫んでいた。「ここでは夜中(じゅう)無駄に出来ないぞ。僕は500人の女の館から遠ざかっている。」
「もし貴方とフォンさんが僕と夕食を共にして下されば・・・」パイルが言った。
「あんた方はシャレで食べるといい、」グランガは彼に割って入った、「僕が隣の女達を口説いている間に。いい加減にしろ、ジョウ、ともかくあんたらは男だ。」
それはその時だったと僕は思う、男が何だと訝しく思い、僕は僕のパイルに対する初めての好意に触れた。彼はグランガから少しあちらを向いて座り直した、彼のビアマグを捩じりながら、決定的疎通の表情と共に。彼はフォンに言った、「貴女はこの商売の全てにうんざりしたと思うー貴女の国の事を言っているつもりなんだが?」
「コメントゥを?」
「君はミクと一緒でどうしようって言うの?」しみったれ大使館員は尋ねた。
「ここに彼を残そう、」グランガが言った。
「君はそんな事をしてはいけない。君は彼の名前すら知らない。」
「僕達は彼をずっと連れて行けばいい。そして女達に彼を世話させよう。」
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