自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

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暑いし, リチウム電池入りロボ県内, Japan
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。

成田悦子翻訳小説.orgで翻訳中 「Youth 」Joseph Conrad

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2022年1月11日火曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 僕は簡単に出そうもない、一冊の本を書こうとしていた。僕は僕の日常的五百語を駆使しても、その役儀は、どうしても生気が漲(みなぎ)らない。書くことの多くは、人の日々の皮相に依存する。人は買い物、所得税申告、思いがけない会話に心を奪われるかも知れないが、無意識の流れは、先行きを計算に入れながら、静かに澱みなく続く。人は不毛の下に蹲(うずくま)り、机上にて意気込みは消え失せる。が突然、言葉は空気からのように出て来て、絶望的行き詰まりに閉塞されたかに見えた情況が、前方へ揺るぐ。仕事は自分が眠り、買い物をし、友人と話していても、完成した。何れにせよこの憎悪と疑念、破壊に向かうこの激情は、その本より深く埋もれて行った。ー代わりに無意識が、それに作用した。或る朝、僕が目覚めて気付くまで、まるでそれを夜通し企みでもしたかのように、この日、僕はサヴィッジ氏を訪ねることにした。

 何という風変りな所蔵品が、信頼された職業にあるのか。人は自分の弁護士を、自分の医師を、自分の聖職者を信用する、僕は提案する、もし、自分がカソリックなら、そのリストゥに自分の私設刑事を加えた。ヘンリの他の依頼人にじろじろ見られるという思いは、全く間違っていた。その事務所は、二つの待合室を持っていて、その片方に、一人で通された。それは、ヴィゴウ・ストゥリートゥで貴方が期待するものと、微妙にかけ離れていたーそこには一弁護士の所有する出張所の何となくだらけた雰囲気があった。むしろ歯医者に似ている待合室には、流行りの読み物の選りすぐりも備えてあった。

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