https://naritaetuko.jp成田悦子の翻訳テキストとちょっとしたこと

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2023年3月31日金曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

僕は分からなかった、或いはどのようにして、些細な事でも周囲をちょっと見る事によって以外、僕はそのままにして置こうとするだろう。

 中尉は携帯用無線電話持った男の側に座ると、彼の足の間の地面を見つめた。計器が指示をパチパチ鳴らし始め、溜息をついて彼は眠りから起こされたかのように彼は立ち上がった。そこには移動に関する奇妙な同志の交わりがあった、彼らは任務に一様に従事したかのように、彼らは意に沿わなくても機会を揃ってものにして来た。誰一人何をすべきかを語られるのを待つ者はいなかった。二人の男が厚板を整備し、それを渡ろうとしたが、彼らは彼らの兵器の重さによってバランスが崩れ、またがって座り、一時に数インチずつ向こう側に彼らの道をじわじわ進まなければならなかった。他の男は水路に下りるひどい薮に隠された平底小舟を見付け、彼は中尉が立つ所へとそれを動かした。僕達の内6名が乗り込み、彼は別の土手に向かって棒を使い始めたが、僕達は死体の群れの上を走り、突き刺した。彼は彼の棒で押しのけた、それをこの人間粘土の中に沈めながら、すると一つの死体が、日に晒されて横たわりながら入浴する人のようにボウトゥの傍らでその全長を解放され浮き上がった、それから再び僕達は自由になって、一度もう一方の側の上を僕達はごちゃ混ぜにした、後方を見る事もなく。砲弾は全く放射されなかった、僕達は生きていた、死はおそらく次の水路と同じくらい遠くまで撤退してしまった。

80

2023年3月30日木曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

中尉は配置に就くよう僕達に身振りで合図し、30フィートゥ離れた、厚板を越えた所、僕達は前方未確認の領域に直面してしゃがみ込んだ、男達は水面を見た、するとその時、指揮の一言によって、皆一斉に、彼らはそっぽを向いた。一瞬、僕は彼らが何を見たのか分からなかったが、僕が見た時、僕の心は後戻りした、僕は何故か分からない、シャレや女性の声色遣いや口笛を吹いている若い兵士やパイルが言う、「これはちょっとふさわしくないへと。

 水路は死体で溢れていた、僕は余りにもたくさんの肉を詰め込んでいるアイアリシュ・スチュウを直ぐに思い出させられる。死体は一部重なり合っている、一つの頭部、アザラシの‐灰色をした、それに剃られた頭皮を持った囚人のように匿名の、がブーイのように水面から突き出ていた。そこに血はなかった、それは随分前に流れ去ってしまったと僕は想像した。僕にはそこにどのくらいあったのか思いも寄らない、彼らは十字砲火に襲われたに違いなかった、引き返そうとして、土手沿いの僕達全員が考えていたと僕は思う、「二人はそのゲイムで遊べる。」僕もまた僕の目を反らした、僕達は、僕がどんなに小さく、如何に性急に、単純に見積もったかを思い出させられたくなかった、そうして名も明かさず死は訪れた。僕は行為のヴァージンのように恐れた。しかるべき警告と共に来るまで死を好んだだろう、僕が僕自身を覚悟させられるように。「何のために?」

79

2023年3月29日水曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 「いいえ、イギリス人。」

 彼は言った、「それは非常に簡単な事です、しかしもし貴方が我々と一緒に来るつもりなら・・・」彼は彼の鋼鉄製ヘルミトゥを脱ぎ始めた。「いや、いや、」僕は言った、「それは戦闘員用です。」

 「貴方の好きなように。」

 「僕達は単一の伍をなして教会の後ろに出て行った、中尉が先導して、両側面上に見回りと接触するため携帯用無線電話を持った兵士のために水路の‐土手の上で少しの間、行軍を止めた。臼砲弾が僕達の上で炸裂し、視界の外で爆発した。僕達は教会の裏で更に多くの人々を拾い、今やおよそ30人強になった。中尉は低い声で僕に説明した、彼の地図に指を刺しながら、「300人がこの村の中で、今、報告されたところだ。多分、今夜中に集結する。我々は知らない。誰もまだ彼らを見付けていない。」

 「どのくらいの距離?」

 「300ヤーズ。」

 指示が無線で届き、僕達は無言で進んだ、右の方向に真っ直ぐな水路、左に低い茂みと田園また茂みを繰り返して。「全て通過、」

中尉は、僕達が出発した時、元気付けようとする高まりを持って耳打ちをした。40ヤーズ進み続け、別の水路、端の左側にある何かを持った、レイルのない一本の厚板が、僕達の前方を横切って走っていた。

78

2023年3月28日火曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

僕はそれぞれの道をほぼ1マイルの4分の3に亘って見渡せた、するとそこには僕を除いてその範囲に二つだけ生きている存在があったー通りの端をゆっくりと土手へと離れて行く偽装ヘルメトゥの準備完了状態のステン・ガンを持った兵士二人。僕はその生存者に言う、何故なら道路にその頭がある一つの死体が入り口に横たわっていたから。そこに集(たか)っている蝿の唸り声とどんどん微かになる兵士のブーツのぴちゃぴちゃという音が唯一の物音だった。僕は僕の頭を背けながら死体を過ぎると足早になった。数分後、僕が振り返ると僕の影を連れて僕は全く一人きりだった、そしてそこには僕が作り出す音以外何の物音もしなかった。僕は発砲している射撃上の標的であるかのように僕は感じた。もし何かがこの通りで起こったら、僕が拾われる前に、集ろうとする蝿のための猶予、それには随分間があるかも知れないという事、それがの僕の脳裏に浮かんだ。

 僕は二つの水路を渡り切った時、僕は教会に導かれるように方向転換した。1ダズンの男達はパラシュウト部隊の偽装をして地面に座っていた、二人の将校が地図を調べている間に。僕が彼らに加わった時、誰も何の注意も僕に払わなかった。一人の男、彼は携帯用無線電話の長いアンテナを身に着けていた、が言った「僕達はもう移動できる、」そして皆立ち上がった。

 僕は、僕が彼らに同行できるかどうか、僕なりの下手なフランス語で彼らに尋ねた。この戦争の強みは、イウアラプ人の顔は戦場でそれ自体パスポートゥに代わって証明したという事だった。イウアラプ人は敵の代理人に嫌疑を掛けられるはずがなかった。「貴方は誰?」中尉が尋ねた。

 「僕は戦争の事を書いています。」僕は言った。

 「アメリカ人?」

77

2023年3月27日月曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 「オウ、」彼は快活に言った、「貴方はいい人だと私は思います。貴方はこれまでに後悔する事が随分あったんだと私は想像しません。」

 僕は教会に沿って見た、それらは海の方向へと水路の間にむらなく並んで駆け下りていた。二番目のタウアから明かりがパッと点いた。僕は言った、「貴方は貴方がたの全ての教会の公平無私を保たなかった。」

 「それは可能ではありません、」彼は言った。「フランスは単独大聖堂の構内から立ち退く事に同意しました。我々はこれ以上宛てにできない。貴方が見ているそれは外人部隊です。」

 「僕は行ってみます。グドゥ‐バイ、牧師。」

 「グドゥ‐バイそして幸運を。狙撃手に気を付けて。」

 僕は外に出るために群衆を搔き分けて我が道を押し進んだ、湖や長い通りの中にその砂糖のような広げた腕を持つ白い像を過ぎて。

76

2023年3月26日日曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 「それで貴方がたの外科医は?」

 「私に何かできれば私がします。」僕は彼のスーターンが血で汚れているのをその時見た。

 彼は言った、「貴方は私を捜すためにここに上ったんですか?」

 「いえ、僕は僕の進路を把握したかったんです。」

 「私が貴方に尋ねたのは僕は昨夜ここに男が上がるがままにしました。彼は懺悔に行こうとしました。彼は幾分脅えていました、貴方はご存知でしょうが、彼は水路沿いに見てしまったもので。誰も彼を咎められなかった。」

 「それはそこに沿ってひどいんですか?」

 「落下傘部隊が十字砲火で彼らを捕まえました。哀れな魂。多分貴方は同じことを感じていたと私は思いました。

 「僕はロウマン・カサリクではありません。僕は、貴方は僕をクリスチャンとさえ呼べないと思います。」

 「人に対してどんな恐怖を及ぼすにしても、それはおかしい。」

 「それは僕に対してそんな事をしない。喩え僕が全面的にどんな神でも信じるにしても、僕は懺悔という考えを、それでもなお疎んじてしまいます。貴方がたの箱の一つに膝まづく事を。他の人に僕自身を晒す事を。「貴方は僕を許すしかない、神父、しかし僕にはそれは不健全に思えますー男らしくないとさえ。」

75

2023年3月25日土曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

僕の側で神父が説き明かすように言った、「私共はここでは公平無私です。これは神の領域です。」僕は考えた「それは聞いた事もない貧弱な住民数です、神は彼の王国の中で寒さ、飢餓に脅えた」ー『私はどのように私達がこれらの人々を養っていけばよいのか分からない、』牧師は僕に打ち明けたー「偉大な王ならそれよりずっと良くなるだろうと貴方はどうしても考える。」しかしその時僕は思った、「喩え人が何処へ行こうとそれは何時も同じだー最も幸福な集団を持つ者、それが最も力強い支配者というわけではない。」

 下では小さな店が既に準備されていた。僕は言った、「それは巨大な慈善市のようだね、それにしても一つの笑顔もない。」

 牧師が言った、「彼らは昨夜恐ろしく冷えた。私共は修道院の門を閉めて置くしかない、そうしなければ彼らが私の所に押し寄せます。」

 「貴方がたはここの中を全て暖かくしているんですか?」僕は尋ねた。

 「さほど暖かくはありませんが。それに私共は彼らの10分の1のために部屋を持つことがありません。」彼は続けた、「私は貴方が何を考えているのか分かります。しかし良くして置く事、それは僕達の何人かにとって不可欠です。私共はファトゥ・ディエムで唯一の病院を持ち、我々の看護婦に限りこれらの修道女です。

74

2023年3月24日金曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 牧師は彼の祈祷書を閉じて言った、「さあ、あれは終えられる。」彼はイウアラプ人だったがフランス人ではなかった、主教は彼の教区でフランス人牧師を大目に見て来たから。彼は弁明して言った、「私はここに上がって来なければならない、貴方は分かって下さる、それらの貧しい人々全てから、わずかな静寂をと。」臼砲の音は次第に短くなるように思えた、或いは多分それはついに応酬している敵だったか。不慣れな困難は彼らを捜す事だった、そこには1ダズンの狭い最前線があり、水路の間に、農場のビルディングと稲田の間に無数の待ち伏せの機会があった。

 直ぐ近く、僕達の下、立ち、座り、横になったファトゥ・ディエムの全人口。カサリク、ブディストゥ異教徒達、彼らは彼らの最も価値のある財産全てを荷造りしたー料理用ストウヴ、ラムプ、鏡、洋服ダンス、数枚の敷物、神聖な絵ーそして大聖堂の構内へと移動させた。北のここに闇が訪れた時、季節はひどく身を切るように寒いだろう、そして既に大聖堂は溢れていた、そこはもはや隠れ場ではない、ベル・タウアへの階段の上でさえどのステプも占領し、何時も大勢の人々が門を抜けると押し合いへし合いしていた、彼らの赤ちゃんや家族の物を運ぼうとして。彼らは信じた、彼らの宗教が何であろうと、ここでは彼らは安全だろうという事を。僕達が見守っている間、ヴィエトゥナムの軍服姿のライフルを持った若者が、彼の行く手を突っ切った。彼は牧師に止められ、その人は彼から彼のライフルを奪った。

73

2023年3月23日木曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

それが主教の軍隊の残された全てだったー彼のブラス・バンドゥー、が行進を率いた、それに連隊長の命令によって敬虔なフランス人将校らが、大聖堂の構内へと入口を通って、大聖堂の前の小さな湖の島に立つ神聖・ハートゥの白い像を過ぎ、ベル・タウアの下で東洋風の翼を広げる事と共に、たった一本の木から形作られたその巨大な支柱と祭壇の緋色の漆細工を持ち、クリスチャンより多いブディストゥらが、彫刻された木造の大聖堂の中へと少年聖歌隊員のように従った。水路の間の全ての村から、あの低地の国から、若い緑色の米の‐発芽と金色の収穫が、チューリプや風車の教会に取って代わる風景、人々が押し寄せた。

 誰も行列に加わっていたヴィエトゥナムの代理人に気付かなかった、そしてあの夜、主(おも)だったカミュニストゥ大隊が石灰岩の山道を通って、トンキン平野へと移動した時、山中の頭上のフランス前哨部隊によってどうしようもなく見守るだけだった、進軍代理人はファトゥ・ディエムで一撃を食らわした。

 4日後の今、パラシュートゥで運ぶ人々の援護で、敵は街周辺半マイル後方に押された。これは負けだった、どんなジャーナリストゥも許されず、どんな電報も送られるはずもなく、新聞は勝利だけを運ばなければならない。当局はもし彼らが僕の目的を知ったらハノイに僕を足止めしただろうが、お前が司令部から更にそれ以上手に入れれば入れるほどカントゥロウルがずさんになり、お前が敵の射撃の範囲内に入る時、お前は歓迎される客だーハノイのエタトゥ少佐にとって何が脅威だったか、ナム・ディンの全連隊長への心配、戦場の中尉に対する悪ふざけ、気晴らし、外界からの関心の的だ、それで祝福された数時間、彼は彼自身を少し脚色可能で、間違った英雄的脚光の中で彼自らでさえ負傷し死んでいるかのように思う。

72

2023年3月22日水曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 将校の家の正面の壁が吹き飛ばされ、通りの向こう側の家々は廃墟になっていた。ナム・ディンから川を下りながら、何があったかペラウドゥ中尉から僕は教えて貰った事がある。彼は真面目な若者、フリーメイスン、そして彼にとってそれは彼の会員達の盲信への審判に似ていた。ファトゥ・ディエムの主教は嘗てイウアラプを訪れ、そこでファティマの聖母マリアに対する信仰を得たー姿を見せた聖母マリアの有様、だからロウマン・カサリクは信じる、ポーツグルで子供達の前に。彼は家に帰った時、彼は彼女の名誉を讃えて大聖堂の構内に洞穴を作り、彼は彼女の祝祭日を行列で毎年祝った。フランスとヴィエトゥナム軍の負担に連隊長との関係は当局が主教の私的軍隊を解隊した日から何時も緊張を強いられた、今年連隊長はー彼は主教に幾らか同情した、彼らのどちらにしても彼の国はカサリシズムよりもっと重要だったからー友好の素振りを見せ、行進の前列で彼の上級将校と一緒に歩いた。聖母マリアの名誉を讃えるためにファトゥ・ディエムにはより大きくなった群衆が集まる事はもう今はなかった。仏教徒の多くでさえー彼らは人々の約半分を構成したー楽しみを失う事に耐えられなかった、それに神にも仏にもどちらにも信仰心を抱かなかったそれらのものは何故かこれらの旗全てや香の‐火口や黄金の聖体顕示台がそれらの発祥地から戦争を維持しようとするだろうという事を信じた。

71

2023年3月21日火曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 僕は夜明け前にナム・ディンから上陸用舟艇で入った。僕達が海軍基地上陸できなかったのはそこは60ヤーズの範囲を完全に包囲した敵によって切り離されていたから、そこでボウトゥを上げて燃え上っている市場の側に駆け込んだ。僕達は炎の明かりの中で容易な的だったがある理由のために誰一人燃えなかった。全ての物が燃えている露店のドスンと倒れる音とパチパチという音を除いて。川の辺でセニガールの歩哨が彼の構えを変えるのが僕には聞こえた。

 僕は攻撃以前の時代のファトゥ・ディエムをよく知っていたー木製露店の一本の長く狭い通りは、水路、教会と橋によって100ヤーズ毎に細かく区切ってあった。夜にはそこは蝋燭や小さいオイル・ラムプによってのみ灯りが点された(フランスの将校の宿舎の中以外ファトゥ・ディエムのそこに電気はなかった。)、昼も夜も通りには人が押し寄せ、騒々しかった。その不思議な中世の遣り方で、君主主教の幻や保護の下、それは国中で最も生き生きとした街だったが、今僕は上陸し、将校の宿舎に向かって歩いて行くと、そこは殆ど廃墟だった。瓦礫と割れたグラスと燃えた塗料と壁土の匂い、長い通りには目が届く限り人気がなかった、それは空襲警報解除の合図後の早朝のランドンの往来を僕に思い出させた。誰もがプラカードゥ「破裂しなかった爆弾」を見ようとした。

70

2023年3月20日月曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

4

大聖堂のベル・タウアから戦闘は単なる絵のような美しさで古い挿絵付きランドン・ニューズの中のボウア戦争の全景に似た配置だった。飛行機は石灰岩の中で孤立した部隊への補給品をパラシュートゥで降下させていた、アンナム国境線上のそれらの奇妙な、風雨で浸食された山脈、それは軽石の堆積のように見える、というのはそれは常にその滑走のために同じ所に戻って来たから、それはこれまで移動した可能性はなく、パラシュートゥは接地半ばで何時も同じ地点のそこにあった。平野から臼砲( 迫撃砲)が変わる事なく上がった、石と同じような切れ目のない煙、そして市場では日光の中で炎が青白く燃えていた。パラシュートゥで降下する人々の小さい人影が水路に沿って一列縦隊で移動したが、この高度では彼らは静止しているように見えた。塔の隅に座った牧師でさえ、彼が彼の祈祷書の下で音読するように、彼の位置を変えなかった。戦争はその距離では非常に整然としてクリーンだった。

69

2023年3月19日日曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

その夕べの最初のカバレイが始まった、歌手、手品師、カミーディアンー彼は非常に猥褻だった、しかし僕がパイルを見た時、彼は明らかに隠語について行けなかった。彼は、フオンが笑った時に笑い、僕が笑う時にはぎこちなく笑った。「グランガは今何処にいるんだろう、」僕は言った、するとパイルが咎めるように僕を見た。

 その時夕べの出し物の番が来た、女の役者一座。ヒプを揺らしながら、時代を遡ったスラクスとスエタで、下顎がちょっと猥褻な、一日の内にカティナトゥの街中を徒歩で行き来する大勢の彼女らを僕は見た事があった。今や低俗なー裁断のイヴニング・ドゥレスを着て、偽物の宝石類、偽物の乳房やしゃがれた声を伴って、少なくとも彼らはサイゴンの大半のイウアラプ女性と同じように望ましく見えた。若い空軍将校のグループは彼女らに口笛を吹き、彼女達は魅惑的笑みを返した。僕は突然のパイルの抗議の激しさに驚かされた。「ファウラ、」彼は言った、「行きましょう。僕達は十分楽しんだでしょ?これはちょっと彼女に相応しくない。」

68

2023年3月18日土曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

何時も僕は幸せが遠のく事を恐れた。今月、来年、フオンは僕を残して去ってしまうだろう。来年でなければ三年以内に。死には僕の世界で唯一の決定的な値打ちがあった。命を失えば、人は永遠に二度と失うものは無くなる。神を信じられるそれらのものを僕は妬み、僕はそれらを妨げる。彼らは彼らの勇気を不変と永続の神話で維持していると僕は感じた。死は神よりずっとずっと確かで、死を道連れに、そこでは愛の日常的可能性はもはや廃れる事はないだろう。退屈と無関心という未来の悪夢は引き上げるだろう。僕は平和論主義者にはなれず仕舞いだ。人を殺す事は計り知れない利益を確実に彼に与える事だった。オウそうだ、人々は何時も、何処でも、その敵を愛した。それは彼らが痛みと空虚を失わずにいる彼らの友だった。

 「貴方からミス・フオンを借りた事をお許し下さい。」パイルの声が語った。

 「オウ、僕はダンサじゃない、だけど彼女のダンスを見ているのは好きなんだ。」人は何時もまるで彼女がそこにいないかのように第三の人物に彼女の事をそれらしく話す。時々彼女は、平和に似て見えないと思ってしまう。

 その夕べの最初のカバレイが始まった、歌手、手品師、カミーディアンー彼は非常に猥褻だった、しかし僕がパイルを見た時、彼は明らかに隠語について行けなかった。彼は、フオンが笑った時に笑い、僕が笑う時にはぎこちなく笑った。「グランガは今何処にいるんだろう、」僕は言った、するとパイルが咎めるように僕を見た。

67

2023年3月17日金曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

僕もまた下手なダンサで僕はパイルほど自意識過剰ではなかったー或いは僕がそれを所有して来たのか、僕はあやふやだった。、第一その頃、何時僕はフォンと恋仲になったのか?彼女に話し掛ける好機を運良く得て僕がフォンと踊った時、ミス・ヘイの病気という記念すべき夜以前、グランドゥ・モンドゥで何度も機会はあったはずだ。パイルはフローを一周するようなそんな機会を二度と得る事はなかった、彼は少しリラクスしていた、それが全てだった、そして彼女を腕の長さより短めに掴んでいたが彼らは二人共黙っていた。突然彼女の足を見ながら、実に軽やかで精密で彼のすり足の足遣いの教師、僕は再び恋しくなった。1時間、2時間以内に、彼女が共有の囲いと踊り場でしゃがんでいる老婦人達のいるあの薄汚い部屋に、僕の所に戻って来る事になろうなんてほとんど僕は信じられなかった。

 僕は嘗てファトゥ・ディエムに関する噂を聞いた事もなかったのならなあ、或いは噂がフランス海軍将校と僕の友情は無検閲、無規制を差しはさむ事を許そうとする北の或る場所より何処か他の町と関係があったというのならなあと思った。「新聞の特ダネ?」あの頃世界が読みたがった全てはカリアだった。死のチャンス?フォンが毎晩僕の側で眠る時、何故僕は死にたがってしまうのか?しかし僕はその疑問に対する答えを知っていた。子供の頃から僕は永久不変を信じた事がなかった、それでもなお僕はそれに恋い焦れた。

66

2023年3月16日木曜日

The Quiet American/GrahamGreene 成田悦子訳

 「北へ行くつもりですか?」

 「僕が戦争を一見するに、そりゃあ適している時だものと僕は思う。」

 「しかし記者はすっかり引き上げています、」パイルが言った。

 「それが僕にとって最高の機会だ。僕はブランガに会いたくはない。」

 「その時貴方は私と私の姉妹と一緒に来てディナを食べるしかないわよ、ファウレアさんが行ってしまわれる時。」彼女は気難しい礼儀正しさで付け加えた、「彼女を元気付けるために。」

 彼女が去った後、パイルが言った、「何て実に素敵な洗練された女性なんだ。それに彼女はとても上手に英語を話す。」

 「私の姉妹は嘗てシンガポーに仕事で居たと彼に話して、」フオンは誇らしげに言った。

 「本当に?どんな種類の仕事?」

 僕は彼女のために訳した。「輸出入。彼女は速記が出来ます。」

 「僕達は経済使節団に彼女のような方がもっといたらと僕は願っています。」

 「私が彼女に話します、」フオンが言った。彼女はアメリカの方達のために働きたがります。」

 ディナの後、彼らは又踊った。

65

2023年3月15日水曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

「僕はたくさんの子供が欲しいと何時も思ったものです、」彼が言った。「大家族には不思議なほど関心があります。それは結婚の安定性に寄与します。それに子供にとってもいい。僕は一人っ子だった。一人っ子である事、それは大いなる不利益です。」僕は前に彼がこれほど多く話すのを聞いた事がない。

 「貴女のお父様は何歳ですか?」ミス・ヘイが貪欲に尋ねた。

 「6‐9。」

 「年を取った方々は孫を愛します。私の姉妹が彼女の子供に恵まれても両親がいないという事で、それはとても悲しい。何時かその日はやって来ます、」彼女は僕への悪意の一瞥と共に付け加えた。

 「貴女方どちらにもない、」パイルが言った、寧ろ不必要と僕は思った。

 「私達の父親は非常に立派な家系の出でした。彼はフエの官吏でした。」

 僕は言った、「僕が貴方がた全員のディナを注文しました。」

 「私はいいのに、」ミス・ヘイが言った。「私は私の友達の所に行かなければならない。私はパイルさんにまた是非会いたいわ。多分貴方ならそれを何とかして下さるわね。」

 「僕が北から帰ってなら、」僕は言った。

64

2023年3月14日火曜日

The Quiet American/GrahamGreene 成田悦子訳

ミス・ヘイは言い、彼女は彼女の手をフォンの膝の上で重そうに下に抑えつけた。

 「彼女はサイゴンで最も美しい女です、」ミス・ヘイは言った、彼女は彼を叱っているかのように。

 「僕はそれを信じられます。」

 僕は言った、「僕達がディナを注文する番です。サイゴンで最も美しい女だって食べなければなりません。」

 「私はお腹が空いていないわ、」フォンが言った。

 「彼女は繊細です、」ミス・ヘイは断固として続けた。彼女の声の威嚇的調子がそこにあった。「彼女には世話が要ります。彼女は世話をするだけの値打ちがあります。彼女はとてもとても忠誠です。」

 「僕の友人は幸運な男です、」彼は重々しく言った。

 「彼女は子供達を愛します、」ミス・ヘイが言った。

 僕は笑い、その時パイルの目を捕えた、彼はショクを受けた驚きで僕を見ていた、すると突然、ミス・ヘイが何を言おうとしたかに彼は心から関心を寄せているという事、それが僕の頭に浮かんだ。僕がディナを注文している間に(フォンは僕に空腹ではないと僕に話したが、僕は知っていた、彼女は2個の生卵付き上等のステイク・タータとその他の物を平らげる事ができた)、僕は子供達についての疑問を真面目に討論している彼に耳を傾けた。

63

2023年3月13日月曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 「先生?」彼女は多少落胆した様子で尋ねた。

 「そうです、彼は或る種の権威です、貴女は御存知です。人々は彼に意見を求めます。」

 「健康について?彼は医師ですか?」

 「医者というそんなもんではありません。彼は工学博士です、しかし。彼は水面下の浸食全般に詳しい。それはどういう事か貴女は知っていますか?」

 「いいえ。」

 パイルはヒューマで曖昧な狙いを持って言った、「さて僕がそれについて話す、それをお父さんに任せよう。」

 「彼はここにいるの?」

 「オウ、いや。」

 「だけど来ようとしてる?」

 「いいえ。それは只の冗談でした。」パイルは申し訳なさそうに言った。

 「貴女は他にも終いを授かりましたか?」僕はミス・ヘイに尋ねた。

 「いいえ、どうして?」

 「それじゃあ貴女はパイルの結婚の能力を調査しているかのように響く。」

 「私にはたった一人妹がいるだけです、」

62

2023年3月12日日曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

「それは、彼が今までこのくらいは婦人に近付いた事があるという事だと僕は言うべきだろう。」

 「彼は随分下手に踊るのね。」彼女が言った。

 「そうだね。」

 「私、少しの間貴方と座っていていい?私の友達はとても退屈なの。」

 音楽が止まり、パイルはフォンにかたぐるしそうにお辞儀をした、それから彼女を後ろに導き、彼女の椅子を引き出した。彼の形式ばった行為は彼女を喜ばせたと僕は話して置こう。僕に対して彼女が話している事の中に、彼女がどれほど淋しい思いをしたかと僕は考えた。

 「これはフォンの姉妹、」僕はパイルに言った。「ヘイさん。」

 「僕は貴方に会えてとても嬉しい、」彼は言い、顔を赤らめた。

 「貴方はニューヨークからいらっしゃったの?」彼女が尋ねた。

 「いいえ。ボストンから。」

 「それも合衆国の中にありますか?」

 「オウ、そう、そう。」

 「貴方のお父様はビジネスマンですか?」

 「いいえ、実のところ。彼は教授です。」

61

2023年3月11日土曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 「ファウレアさん、」僕は踊る彼らを見ていて、他のテイブルから僕に合図する彼女の姉妹を見なかった。そこで彼女はやって来て僕はしぶしぶ座るように彼女にお願いした。僕達は彼女がグランドゥ・モンドゥで病気に見舞われ、僕がフォンを家に送った夜以来、親しくしていなかった。

 「私は丸一年貴女を見なかったわ。」彼女が言った。

 「僕は随分頻繁にハノイで留守だった。」

 「貴方の友達はどなた?」彼女が尋ねた。

 「あいつはパイルという名だ。」

 「彼は何をしているの?」

 「彼は米国経済使節団に所属している。君はその種の事情を知っているー飢えている針子のために電動縫製機を。」

 「そこにいくらかあるの?」

 「僕は知らない。」

 「しかし彼らは縫製機を使わない。彼らが住んでいる所にはどんな電気製品もないだろう。」

 「彼女は実に文字通りの女性だった。」

 「君はパイルに聞いた方がいい、」僕は言った。

 「彼は既婚者?」

 僕はダンス・フローを見た。

60

2023年3月10日金曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

「名誉を得ることが出来ますか?」パイルはひどいアクセントゥで言っていた、そして少し後、部屋の他の端で黙って踊っている彼らを僕は見た、パイルは彼から随分離して彼女を掴んでいるので、貴女は、今にも接触を断つのではと彼に期待した。彼はかなり下手なダンサで、彼女はグランドゥ・モンドゥでの彼女の日々に僕が今までに知った最高のダンサだった。

 それは長い失望させるばかりの求愛だった。僕が結婚や一つの決着を提供してもよかったら、何もかも簡単だっただろう、そうして姉は静かに如才なく離れた所へ逃れようとした、僕達が一緒に居た頃は何時も。しかし僕が暫く一人なのか、頻繁に彼女を見かける以前に3ヶ月が過ぎた。マジェスティクのバルカニで、隣の部屋の彼女の姉妹は僕達が何時入るつもりか尋ね続けた。フランスからの貨物船は火炎信号の明かりによってサイゴン川に荷を降ろされ、輪タクのベルが電話のようになった鳴った、僕は若い未経験の馬鹿だったかも知れない、僕は言うべきを見付けたのに。僕はカティナトゥ通りの僕のベドゥに望みを失くして帰り、4か月後、彼女が僕の側で横になり、息の合間に少し驚いたかのように笑った、彼女が期待する事は全くなかったから。

59

2023年3月9日木曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 「貴方は何処にいたの?」彼女が尋ねた。

 彼は言った、「僕はグランガを家に見送っていた。」

 「家に?」僕は言いながら可笑しくなった、するとパイルは僕が別人のグランガでもあるかのように僕を見た。突然僕は彼が僕を見るに連れ、僕は僕自身を振り返った、中年の男、愛する事に於いて気品を欠いた、グランガほど騒々しくはない多分、が、ずっと皮肉屋で純真さから遠く、そして僕は一瞬フォンを見た、僕が彼女を最初に見た時のように、グランドゥ・モンドゥで僕のテイブルをダンスをしながら通り過ぎた白い舞踏会ドゥレスに包まれ、18歳、申し分のない全欧的結婚を決定付けられて来た姉によって見守られていた。アメリカ人はティキトゥを買え、彼女にダンスを申し込めた、彼は少し酔っていたー有害ではなく、そして僕は想像するのだが、彼は国に不慣れで、グランドゥ・モンドゥのホステス達は売春婦だと考えた。彼らが初めてフローを周った時。彼はあまりにもぴったりと彼女を抱き寄せていた、するとその時突然そこに彼女が現れ、彼女の妹を引き連れ、座るために引き返そうとしていた、そして彼は取り残され、ダンサ達の間で立往生し呆然とした、何があったのか、何故なのか気付く事もなく。僕が知らなかった名を持つ女の子は静かにそこに座った、時折りオリンジ・ジュースを啜りながら、彼女自身を完全に保ちながら。

58

2023年3月8日水曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 Ⅱ

フォンはダンスホールの縁のテイブルを僕達に取って置き、オーキストラが5年前にパリスで流行っていたある曲を演奏していた。二組のヴィェトゥナム人のカプルが踊っていた、小さい、きちんとした、よそよそしい、僕達と調和出来なかった文化雰囲気で。(僕は一人に覚えがある、インド‐チャイナ銀行出身の会計士と彼の妻。)彼らはこれまで、誰もが思った、無頓着に装い、悪い言葉を遣い、だらしない情熱の食い物にされた事はなかったと。もし戦争が中世風に見えたら、彼らはこれから18世紀のようだった。彼の暇な時オーガスタンを書く事をファム‐ヴァン‐トゥに誰もが期待したが、僕は彼がワーズワースの生徒で自然の詩を書くとたまたま知った。彼がダラトゥで過ごした彼の休日、彼はイギリスの湖の雰囲気になれる最もそれらしい所。彼は一回りして来た時、少しだけ頭を下げた。どのようにグランガが50ヤーズの道を上手くやって来たのか僕は不思議だった。

 パイルは下手なフランス語で彼女を待たせた事を詫びていた。「これは失礼しました、」彼は言った。

 「貴方は何処にいたの?」彼女が尋ねた。

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2023年3月7日火曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 「彼は彼が欲しかったものを手に入れたー尻尾をちょっと。」

 戸外の夜は目的を持った人々のように走り過ぎる装甲車の中隊だけで 実に静かに思われた。彼は言った、「ありゃあ酷だ。僕は決して信じない・・・」彼は悲しい畏敬の念と共に言った、「彼女達は可愛かった。」彼はグランガを妬んでいなかった、彼は何か良いものーや奇麗さや優美さは、確かに良い状態を形成するがー損われるか或いは冷遇されてしまう。パイルは彼の目の前にそれがある時、痛みを感じ取ってしまう。(僕はそれを冷笑として書いてはいない、結局そうならない僕達の多くがそこにいる。)

 僕は言った「シャレに戻ろう。フォンが待っている。」

 「僕は気の毒だ、」彼は言った。「僕はすっかり忘れていました。貴方は彼女を残して置いてはいけない。」

 「彼女は危険な目に遭わなかった。」

 「僕はただ思いました、グランガは安全に見えてしまうと・・・」彼はまた彼の物思いに耽けたが僕達がシャレに入った時、曖昧な嘆きと共に言った、「あそこに何人の男達がいるのか僕は忘れていた。」

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2023年3月6日月曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

  彼は彼女達の頭の上から僕を見て言った、「そりゃあ酷だ、酷だ。」それはラムプの灯りの悪戯だったかも知れないが、彼の顔がひどくやつれて見えた。彼は実際ひょっとしたら童貞だぞという事それが僕の脳裏を掠(かす)めた。

 「ついて来て、パイル、」僕は言った「グランガに彼女達を残して行こう。」僕は彼の手が彼の尻のパキトゥの方へ動くのを僕は見た。彼はピアスタとドル紙幣の彼のパキトゥを空にするつもりだ、と僕は心底思う。「馬鹿になるな、パイル、」僕は厳しく呼びかけた。「君は彼女達と取っ組み合いをしたいんだね。」僕の女が僕の方を振り返ると僕はもう一度彼女をグランガを取り囲む内側の輪の中に押した。「だめ、だめ、」僕は言った、「僕は貧しい、とても貧しいイギリス人だ。」その時僕はパイルの袖を掴み、彼を引きずり出した、釣られた魚のように彼のもう一方の腕の上にぶら下がっている女と一緒に。2、3人の女達は、伍長が見張りに立つ入口に着く前に僕達を阻止しようとしたが、彼女達は本気ではなかった。

 「僕はこの人と何をするんだろう?」パイルは言った。

 「彼女は少しでも面倒に関わりたくない、」するとその瞬間彼女は彼の腕を解いてグランガの周りの小競り合いの中に戻って飛び込んだ。

 「彼は心配はいらないでしょうか?」パイルは不安そうに尋ねた。

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2023年3月5日日曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

四角い広場の周囲の小寝室にはカートゥンが引かれていなかったー一人の疲れた女の子が彼女の足首を交差したままただベドゥに横たわっていた。そこにショロンの苦悩があり、軍隊は兵舎内に閉じ込められ、そこに遂行されるべき任務などまるでなかった、肉体の日曜日。単なる戦闘、撹拌の節目、叫んでいる女達は風習が未だ生きている所を僕に見せた。僕は警察署の安全回復と格闘しながら彼のズボンを失くしてしまった特色のある訪問者のサイゴンの昔話を思い出した。一般市民のための援護はここには何一つないとそこにあった。もし彼が軍の領域を侵害する事を選択したら彼は彼自身の面倒を見、彼自らの道を外に探さなければならない。僕はテクニークを学んで来たー分割と統一を成すために。僕は僕の周りに集まった多勢の中の一人を選び、パイルとグランガが奮闘する所に向かって彼女をゆっくりと近付けた。

 「僕は年を取ってる、」僕は言った。「とても疲れた。」彼女はくすくす笑い押し進んだ。「僕の友達。」僕は言った、「彼はとても裕福で逞しい。」

 「貴方はずるい、」彼女は言った。

 僕はブランガが紅潮し意気揚々とした光景を目撃した、それは彼が彼の成人男子である事への感謝としてこの示威運動を必要としているかのようだった。一人の女の子が彼女の腕をパイルのに通し、場外へと徐々に彼を引っ張り出そうとしていた。僕は彼らの間に僕の女の子を押し入れ、彼に声を掛けた、「パイル、ここを出よう。」

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2023年3月4日土曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 「彼は冷静よ、」彼女は言った、そしてその形容詞、彼女が鼻っから使おうとするそれは、パイルの死について僕に話しながら、彼の緑色の目を曇らせてそこに座り、僕がヴィゴでさえそれを遣うのを聞くまで、男子生徒の名前のように突き刺さった。

 僕は僕達の輪タクをシャレの外に停め、フォンに言った、「中に入ってテイブルを探して。僕はパイルの後を追って注意を払ってやった方がいい。」それは僕の最初の直感だったー彼を守ろうとする。そこでは自分自身を守る必要性がより大きくなる、そんな事は僕の身に今まで振り掛かった事はない。

 天真爛漫は何時も無言で保護を呼びかける、僕達はそれに対して僕達自身を守るためにもっともっと賢明であろうとする時、天真爛漫は彼のベルを失くしてしまって、世界をさ迷い、何の害も意味しない口の利けないらい病患者のようだ。

 僕が500人の女達の館に着いた時、パイルとグランガは中に入った。僕は出入り口に入って直ぐの憲兵隊の部署で尋ねた、アメリカ人二人は?」

 彼は若い外人部隊の伍長だった。彼は彼の回転式連発拳銃を手入れするのを止め、出入口の向こうに向かって彼の親指を突き出した、ドイツ人に冗談を言いながら。僕はそれを理解できなかった。それは空に向かって開かれた巨大な中庭での休憩時間だった。何百人もの女の子達は、草の上に横たわったり、正座をして彼女達の仲間に話し掛けていた。

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2023年3月3日金曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 しみったれ大使館員は騒々しい共有しているような笑い方をした。彼はTV上の顔のように見えた。彼は言った、「君ら若い人達は何を望むせよすればいい、しかし僕はゲイムに相対するには年を取り過ぎる。僕は彼を僕と一緒に家に連れて帰る。彼はフランス人だと君は言った?」

 「彼はフランス語を話すよ。」

 「もし君が彼を僕の車の中に入れられれば・・・」

 彼が運転して去って行った後、パイルはグランガと一緒に輪タクを拾い、フォンと僕はショロンへと道なりに追った。グランガはフォンと一緒に輪タクに乗り込もうと企んだが、パイルが彼の気を反らした。彼らが中国人街への長い郊外の道を下って僕達にペダルを踏むに連れ、フランス装甲車の列が横を通り過ぎた、星と黒く、滑らかな、窪んだ空の下、その突き出ている銃や船首像のように静止した、黙り込んだ将校―おそらくグランドゥ・モンデとショロンの賭博場を自由に動き回る私設軍隊、ビン・エクシュイエンとまた揉め事。これは反乱王の地。それは中世のイウアラプに似ていた。それにしてもここでアメリカの人達は何をしでかそうとしたのか?カラムバスは未だに彼らの国を発見していなかった。僕はフォンに言った、「僕はあの男パイルを気に入ってる。」

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2023年3月2日木曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

  「それはもう終わり、」ブランガが叫んでいた。「ここでは夜中(じゅう)無駄に出来ないぞ。僕は500人の女の館から遠ざかっている。」

 「もし貴方とフォンさんが僕と夕食を共にして下されば・・・」パイルが言った。

 「あんた方はシャレで食べるといい、」グランガは彼に割って入った、「僕が隣の女達を口説いている間に。いい加減にしろ、ジョウ、ともかくあんたらは男だ。」

 それはその時だったと僕は思う、男が何だと訝しく思い、僕は僕のパイルに対する初めての好意に触れた。彼はグランガから少しあちらを向いて座り直した、彼のビアマグを捩じりながら、決定的疎通の表情と共に。彼はフォンに言った、「貴女はこの商売の全てにうんざりしたと思うー貴女の国の事を言っているつもりなんだが?」

 「コメントゥを?」

 「君はミクと一緒でどうしようって言うの?」しみったれ大使館員は尋ねた。

 「ここに彼を残そう、」グランガが言った。

 「君はそんな事をしてはいけない。君は彼の名前すら知らない。」

 「僕達は彼をずっと連れて行けばいい。そして女達に彼を世話させよう。」

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2023年3月1日水曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 「僕が実際彼らの臭いのするハイウェイに近付こうとするとあんたは思うの?」ステファン・クレインはそれを見もせずに戦争を描写できた。何故僕はしてはいけない?それはともかく単に地獄に落ちた植民地戦争に過ぎないからだ。もう一杯僕に飲み物をくれ。そしてそれから行って女の子を見付けよう。あんたは一着の長い裾を手に入れた。僕も一着の長い裾が欲しい。」

 僕はパイルに言った、「ファト・ディエムに関する噂にはそこに何かあるぞ、と君は思わないの?」

 「僕は知らない。それは重要ですか?僕は行ってちょっと見たい、」彼は言った、「もしそれが重要なら。

 「経済使節団に重要な?」

 「オウ、十分、」彼は言った、「貴方はしっかりした輪郭を描く事はできない。これらのカサリク教徒、彼らは共産主義者に対してかなり強気であろうとするのではありませんか?」

「彼らは共産主義者と取引きする。主教は彼の牛や竹を共産主義者から彼の建造物のために手に入れる。彼らは正確にはヨーク・ハーディングの第三勢力だ、と僕は敢えて言わない、」僕は彼を苛めた。

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