自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

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暑いし, リチウム電池入りロボ県内, Japan
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。

成田悦子翻訳小説.orgで翻訳中 「Youth 」Joseph Conrad

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2023年3月21日火曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 僕は夜明け前にナム・ディンから上陸用舟艇で入った。僕達が海軍基地上陸できなかったのはそこは60ヤーズの範囲を完全に包囲した敵によって切り離されていたから、そこでボウトゥを上げて燃え上っている市場の側に駆け込んだ。僕達は炎の明かりの中で容易な的だったがある理由のために誰一人燃えなかった。全ての物が燃えている露店のドスンと倒れる音とパチパチという音を除いて。川の辺でセニガールの歩哨が彼の構えを変えるのが僕には聞こえた。

 僕は攻撃以前の時代のファトゥ・ディエムをよく知っていたー木製露店の一本の長く狭い通りは、水路、教会と橋によって100ヤーズ毎に細かく区切ってあった。夜にはそこは蝋燭や小さいオイル・ラムプによってのみ灯りが点された(フランスの将校の宿舎の中以外ファトゥ・ディエムのそこに電気はなかった。)、昼も夜も通りには人が押し寄せ、騒々しかった。その不思議な中世の遣り方で、君主主教の幻や保護の下、それは国中で最も生き生きとした街だったが、今僕は上陸し、将校の宿舎に向かって歩いて行くと、そこは殆ど廃墟だった。瓦礫と割れたグラスと燃えた塗料と壁土の匂い、長い通りには目が届く限り人気がなかった、それは空襲警報解除の合図後の早朝のランドンの往来を僕に思い出させた。誰もがプラカードゥ「破裂しなかった爆弾」を見ようとした。

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