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刃物を突きつけるみたいに
追い詰め
訂正と修正を求められる幼い日に
あなたの暗い空から
いくつの星が
滲んで
零れ落ちたでしょう
晒すたびに
太陽からもらい受ける手の甲の黒点
背筋を伸ばして
街を美しく歩いても
帰るのは
この庭この家この部屋この机
小さな私
窓の外
屋根で切り取られた
穏やかな空
あの日
瞳の中で揺れた星が
今夜
見えますか
たそがれはひたむきに、たそがれは晴れ晴れと、たそがれはひたすら美しく
わたしには昨日はない。わたしには振り返る祭りがない。
たそがれはただ美しくさえあればいい。