自己紹介 成田悦子毎日少しずつ主に英文学の過去の小説を紹介しています。私の遣り方は原文をそのまま生かし、イギリス人、イギリスという国そのものの文字を通した姿を過去に遡って見せ、貴方同様私が学ぶ

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暑いし, リチウム電池入りロボ県内, Japan
GooNTTレゾナントは私のブログを4つ非表示にし、「詩を全部削除しろ」と詩人である私に言っています。

Gooは猥褻サイトの記事は問題がないと言います。私の住所・氏名・電話番号まで書き込んで「きちがい、前科三犯」と書くサイトの規約違反を指摘しても、「貴方は一体どうしたいのですか?」と言います。削除して欲しいに決まっています。そんなことも分からないのに、「鳥居正宏」という偽名の社民党員の要請で四つのブログを非表示にしています。私は「鳥居正宏」の中傷記事を書いたことは一度も無く、中傷されたコメントを載せたことが一度あっただけです。しかしそのコメントは、社民党と自公政権が不正に侵入して直ぐに削除して非表示の要請があった時にはありませんでした。あれから20数年Gooも消えます。私が消えていないことはいい兆し。正義は私の下にある。当面翻訳中心の生活です。

成田悦子翻訳小説.orgで翻訳中 「Youth 」Joseph Conrad

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2023年4月10日月曜日

The Quiet American/Graham Greene 成田悦子訳

 僕は笑った。僕はそうせざるを得なかった。彼は随分唐突で真面目だった。僕は言った、「君達は僕が帰るまで待てなかったの?僕は来週サイゴンに入るぞ。」

 「貴方は殺されていたかも知れない、」彼は言った。「それじゃあ自慢にもならなかった。それで僕がその時までずっとフオンと遠ざかっていられるかどうか僕には分からない。」

 「貴方が言うのは、貴方がたは離れていた事がある?」

 「もちろん。君は僕が彼女に話すとは思っていない、君抜きで知っている事を?」

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 「世間ではやる。」彼は言った。「何時そうなったの?」

 「それは彼女と踊ったシャレでのあの夜だったと思います。」

 「僕はそもそも君達が今まで親密になっているなんて思いもしなかった。」

 彼は悩ましげな様子で僕を見た。もし彼の行いが僕には正気の沙汰ではないように思えても、僕のものは彼にとって明らかに説明しがたかった。彼は言った、「貴方は御存知だ、それはあの館のああした女達全員を見る事だったと思います。彼女達は随分奇麗でした。何故、彼女は彼女達の内の一人だったのかも知れません。僕は彼女を守りたかった。

 「彼女には保護の必要性があると僕は思わない。ミス・ヘイは君を外に招待したの?」

 「はい、しかし僕は行かなかった。僕は距離を保ったままです。」彼はもどかし気に言った、「そりゃあ怖かった。僕はとてもろくでなしと思っていますが、貴方は僕を信じてくれるでしょ、貴方が結婚していたらという事ー何故、僕はこれまで男と彼の妻の間に分け入ったことはありません。」

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