海に行って
ないな
わたしの部屋から
貴方の歌が消える
わたしの部屋の中の
貴方が消える
わたしの部屋の中の貴方は消えて
私の部屋の窓辺から伸ばした手が
鳥のように
羽を広げるように
幾つも
野を超え海をめざす
貴方が
四角い箱の中にいた
貴方が
心配をしてくれるだけの
貴方ではなく
善意だけの
ヒト
ではなく
打算や薄情や気紛れを持っていて
甦った
私の翼を
傷つけたりする
ヒトで
私は
虚しさだけを青い空に見るのでは
なく
貴方に
憧れるように
飛ぶ夢を見たり墜落して沈んだり
心が砂漠みたいって言ってみたり
失くしていた
熱い
血が
隠し切れない
今
海に行こう
Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳
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XⅢ ここに僕が当時書いた手紙からの抜粋がある。僕は場所の名前を復元した、僕達はそれに触れることを禁じられた:ー
5月21日、1915。ラ・ブアスと呼ばれた石炭‐採掘村の兵士宿舎に戻る。それは前線から3マイル以上はないが、坑夫は今なお働いている。僕達が塹壕から遠のくにつれ...
2 か月前