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悲しみは
折りたたんだ洗濯物の
そのたわいもない折り目にさえ
潜んでいて
クレセンドとデクレセンド
リフレインして
希望の光は
ブラインドの隙間を
ブーメランのよう
行きつ戻りつ
飛ぶ鳥でさえ遮って
デクレセンドばかり
リフレインして
消えてゆく
夢を描いては
雨がそぼ降る田舎道
突然降りた遮断機
潜り抜けもせず飛び越えもせず
ひたすら待つ
単調なメロディリフレインして
魂ごと閉ざされるユクテ
たそがれはひたむきに、たそがれは晴れ晴れと、たそがれはひたすら美しく
わたしには昨日はない。わたしには振り返る祭りがない。
たそがれはただ美しくさえあればいい。