今は、フオンが何時も僕の夕べのパイプを準備し始める時間だった。手紙が僕を待ち望んでいるかどうかは分からない。僕はそうでない事を望んだ、手紙は何かを封じ込める事を知っていたから。何一つ届かない限り、僕は可能性の夢想に耽る事ができた。
「貴方は眠っていますか?」パイルが言った。
「いや。」
「僕達は梯子を引き上げるべきだと貴方は思いませんか?」
「僕は何故彼らがそうしないのか分かり始めてる。それは外への唯一の道なんだ。」
「戦車が引き返す事を僕は願う。」
「それはもうない。」
僕は長い間隔を置いてからしか僕の時計を見ないようにした、そしてその間隔は思ったほど長くはなかった。9時40分、10時5分、10時12分、10時32分、10時41分。
「君は起きてるの?」僕はパイルに言った。
「はい。」
「君は何について考えているの?」
彼は躊躇った。「フオン、」彼は言った。
「そう?」
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