2012年7月10日火曜日

For each ecstatic instant125/ Emily Dickinson翻訳

For each ecstatic instant
We must an anguish pay
In keen and quivering ratio
To the ecstasy.
有頂天になっているちょっとした間(あいだ)間に
人は、忘我に適(かな)った熱中と戦慄(わなな)きの割合に応じて、
苦しみに報いているに違いない

For each beloved hour
Sharp pittances of years —
Bitter contested farthings —
And Coffers heaped with Tears!
いとおしい折々の償いに
長年の身を切る様な施し物
素直に受け入れ難い戦争を巡るファージング
そうして、貴重品箱は悲しみが山を成した


farthings・・4分の1penny、イギリスの最少額貨幣、ファージング銅貨
有頂天・忘我の瞬間、時。
私達は、有頂天になってはいけない、我を忘れてはいけないと言われて来ました。
しかし
Emily Dickinsonは、それは私達の苦しみや悲しみの代償なのだから、時に我を忘れ、有頂天になる、それが人であり、貴方も又人だから、それはそれでいいと言っています。


13:47 2012/07/10火曜日