2023年6月15日木曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 「もしインド‐チャイナがなくなれば・・・」

 「僕はその録音を知っている。サイアム(シャム)が消える。マラヤ(イギリス領マラヤ)が消える。インドネシアが消える。『消える』が何を意味するか?もし僕が君の神や別の人生に傾倒したら、5百年の内にニュー・ヨークどころかランダンもそこにないかも知れないと君達の金冠に逆らってとやかく言う僕の未来を賭けるに決まってる、しかし彼らは彼らの先の尖った帽子を被って長い竿で市場へと彼らの農産物を運んでいるだろう。幼い男の子らは水牛の上に座っているだろう。僕はその水牛が好き、彼らは僕達の臭いを、イウアラプ人のの臭いを好まない。そして覚えて置いてほしいー水牛の観点から君もまたイウアラプ人だ。」

 「彼らは何を彼らが言われようと信じる事を強いられる、彼らは彼らのために考える事を許される事はない。」

 「思考は贅沢だ。夜、彼らの泥の小屋に入って農民は腰を下ろし、神や民主主義について考えると君は思う?」

 「貴方はまるで国中農民であるかのように話す。教育された者はどうですか?彼らは幸せになろうとしていますか?」

 「オウ、いや、」僕は言った、「僕達は僕達の考えに彼らを持ち出す。僕達は危険なゲイムを教えた、そしてそれは、何故僕達はここで待っているのか、僕達は僕達の喉を切る羽目にならないよう願っているのかだ。僕達はそれらを切ったも同然だ。僕は君の友人ヨークもここにいればいいのにと思う。彼はどんなにそれを喜ぶ事だろうと僕は思う。」

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