2023年4月12日水曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 彼は脱ぎ始め、僕は思った、「彼にもまた若さがある。」パイルを羨むのは、それは何て悲しいんだ。

 僕は言った、「僕は彼女と結婚できない。僕は故国に妻がいる。彼女は先ず僕と離婚する気はない。彼女は高潔なクライストゥ教徒だーそれがどういう事か君が知っていれば。」

 「僕はすまなく思います、タマス。ところで、僕の名前はアルドゥン、もし貴方に関心があれば・・・」

 「僕はかなりパイルに立往生してしまう、」僕は言った。「僕はパイル同様、君の事を思う。」

 彼は彼の寝袋の中に入り、蝋燭の方へ彼の手を伸ばした。「ヒュウ、」彼は言った、「それが終わって僕はほっとしている、タマス。僕はその事を恐ろしく不品行だと思って来た。」彼はもうしないと言ったところで、それはただ余りにも明らかだった。

 蝋燭を外に出した時、外で火炎の光を背にした彼のクルー・カトゥの輪郭が僕には見えた。「いい夜を、タマス。ぐっすり眠って下さい、」するとたちまち、性質(たち)の悪いカマディ(コメディ)のようなそれらの言葉に臼砲は砲撃を開始した、旋回しながら、甲高い音を出しながら、爆発しながら。

 「立派な神様、」パイルが言った、「それは攻撃ですか?」

 「彼らは攻撃を止めようとしている。」

 「まあ、僕が思うに、僕たちのための眠りなど全くそこいらにあるもんか?」

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