僕には彼を喜ばせる意図など微塵もなく、この神も又、サラーの神で、僕は、彼女が愛すものを彼女が信じた、どのような幻であろうと、石を投げる用意はなかった。僕はあの期間、彼女の神を多少なりとも毛嫌いしたことはなかった。だから、僕の方がより強固であると、最後まで証明しなかったのか?
或る日、何故か決まって譲渡された僕の消えない鉛筆を手にして、僕が僕のサンドゥウイチを食べていると、懐かしい声が、向こう側で、フェロウ研究者への敬意から宥めるような語調で、デスクから僕に挨拶をした。「思いの外、今は、何もかも上手く行っているんですね、サー。もし貴方が個人的侵入を許して下さるなら。」
忘れもしない口髭を、僕のデスクの背の向こうに見た。「とても上手くいってるよ、パ―キス、ありがとう。認められていないサンドゥウイチを食べる?」
「オウいえ、サー、私は、とても戴けません・・・」
「さあ、おいでよ。それは、実費の上乗せだと思ってくれ。」しぶしぶ彼は一つ取り、それを広げながら、まるで彼はコインで、しかもそれが金貨だと分かったかのように、或る種の恐怖と共に目を丸くした。「それは、本場のハムだよ。」
「僕の出版社が、アメリカから缶詰の缶を僕に送ってくれたんだ。」
「それは、貴方、とても良かったですね。」
「僕は、今も灰‐皿を持っているよ、パ―キス。」
僕が囁いたのは、僕の隣人が、腹立たし気に僕を見上げていたから。
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