2022年6月20日月曜日

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

 「かえっていいじゃないか。」

 「馬鹿なことを、モーリス。私は具合が悪いと言う意味よ。」

 「それなら、貴女は僕を一目でも見る方がいい。何が気懸かりなの、サラー?」

 「オウ、何も。性質の悪い風邪なの。聞いて、モーリス。」彼女は女性家庭教師のようにゆっくりと、彼女の言葉の間隔を開け、それは僕を怒っていた。「どうか来ないで。私は貴方を見ることは出来ない。」

 「僕は、貴女を愛している、サラー。だから行くよ。」 

 「私は、ここにいられなくなるわ。私が起きます。」僕は思った、共有地を走って横切れば、そりゃあたった四分もあればいいだろう。彼女は、その時間内に服を着ることは出来ない。「僕はメイドゥに誰も中に入れないように話すつもりだ。」

 「彼女は、解雇の体を成さない。それで僕が解雇されざるを得ないようにする、サラー。」

 「どうか、モーリス…お願いだから。私は、長い間貴方に何もお願いしたことはないわ。」

 「一度だけの昼食を除いて。」

 「モーリス、私はあまり体の調子が良くないの。私は、只今日だけは、貴方を見られないの。来週・・・」

 「そこには、恐ろしい程何週間もあるようだよ。僕は貴女を今夜見たい。」

 「どうして、モーリス?」

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