只、私が動こうとするという意識を持てば、彼はそれに応える。私は、何故しようとしないのかしら?私は見知らぬ人と約束したことはなく、モーリス一筋だった。ヘンリと一緒にわたしの残りの人生を、一人寂しく過ごせない、誰も私を認めず、誰も私に刺激されず、ヘンリが他の人と話す事に耳を傾け、チェダ洞窟のあの山高帽のように、会話の滴りの下で化石化する。
1944.7月15
ダンスタンとJardin des Gourmetsで昼食をとった。彼は言った・・・
1944.7月21
家でダンスタンと一緒に飲む。その間、ヘンリを待った。全て・・・へ向かう
1944.7月22
Dと夕食をとった。彼は、もっと飲もうとして、その後、家に来た。何れにせよ、それは、進展しなかった、それは、進展しなかった。
1944.7月23-1944.7月30
D.が電話した。私は出かけると言った。ヘンリと旅立った。南英に於ける民間防衛。チーフ行政区長官たちと行政区エンジニアとの会議。爆風問題。深刻なシェルタ問題。生きている振りをするという問題。墓の上の人形のように、来る夜も来る夜も並んで眠っているヘンリと私。海上の‐ビグウエルの新たに補強されたシェルタの中で、そのチーフ・長官は、私にキスをした。
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