2012年1月24日火曜日

Tango Ballad-Kurt Weill - Ute Lemper with Neil Hannon翻訳

Tango Ballad" Kurt Weill - Ute Lemper with Neil Hannon

今は遠いあの日々
僕と彼女は夫婦気取りで暮らした
僕はブレーンを得た上に、彼女はこころまで満たしてくれた
彼女は申し分なく、仮に実際最善でなくても、あの頃は彼女のおかげでやって行くことが出来た

そして、得意客が来ると、僕達のベッドをさっと出す
それから、彼を丁寧にもてなす、いやそうはしないで、わざわざ出かけて酒を一杯飲み
客が金を払う段になると、僕は「サー」と言って話しかける
「彼女を思い出したら、夜ならかいつでもまいません、又どうぞ」

遠く過ぎ去ったあの日々、それにしても
僕達が暮らしたあの売春宿を認めるために、何を犠牲にすればよかったのか

今は遠いあの日々
彼はとてもやさしかったけれども、それがふたりを傷つけるのに、私に売春させた
そして、お金は羽が生えたように飛んで行ってしまい、尽きた
すると彼は起き上がって言う
「僕は君のスカートを質屋(しちや)に入れるつもりだ」
スカートは確かにきれいだけれども、スカートじゃどうにもならない

彼は確かにずうずうしくて、かなり気を揉ませた
「自分がしていることをどう思っているの?」と、率直によく尋ねた
すると彼は階下に降りて、悪口を吐き、猛然と私をこき下ろした
私は彼と暮らした何年もの間、時にこころに傷を負った

遠く過ぎ去ったあの日々、それにしても
僕(私)達が暮らしたあの売春宿を認めるために、何を犠牲にすればよかったのか

今は遠いあの日々
午後は貴方(君)のために全部取って置いたのに、あんなに悲惨になってしまった歳月が好転したようには思えない
僕(私)は君(貴方)に言った、「彼女はいつも予約で一杯だ」
夜は寧(むし)ろ普通に過ごし、昼間に働くことを願っている

そして、得意客が来ると、僕達のベッドをさっと出す
それから、彼を丁寧にもてなす、いやそうはしないで、わざわざ出かけて酒を一杯飲み
彼が金を払う段になると、僕は「サー」と言って話しかける
「彼女を思い出したら、夜ならかいつでもまいません、又どうぞ」

あの日々は遠く過ぎ去り、それなのに
僕達が暮らしたあの売春宿を認めるために、何を犠牲にすればよかったのか

23:48 2012/01/24火曜日