2011年5月25日水曜日

This Masquerade:虚構(Carpenters)

CARPENTERS THIS MASQUERADE

私が最も好きな「Carpenters」の曲は、"This Masquerade"です。
"This Masquerade"は、カーペンターズファンでも知らない人が多いでしょう。
あまり注目されなかったのは、レオン・ラッセルの曲だからでしょうか?
しかし、カーペンターズの歌の中で、最もカレンの声や、リチャードのアレンジを生かしている曲だと思います。

1973年、album 「Now & Then」で発表されました。
歌詞がとてもいいので、訳してみたいと思います。
レオン・ラッセルの歌詞を少し変えているようです。
レオン・ラッセル自身が変えたのか、どうなのか、私には分かりません。
もう、0時を過ぎていますから、途中までにして、明日又残りを訳すことになるでしょう。
私の体の隅々まで郷愁に似た、「せつなさ」という流れに満たされては、流される、
「或る種の誘惑」に身をまかせる、
そんな感じの曲です。

リチャードのピアノの旋律に耳を傾けていると、もう今直ぐに死んでもいいくらいの気分になり、すっかり酔ってしまいます。
英語の単語の一音ずつの持つ響きを大切に歌うカレンの発音の美しさに、惹かれます。
リチャードのピアノの出だしは、人がさまよう感じをよく表しています。
何処に私達は行くのだろう?
私達は皆、今日も明日も何一つ分からない、歩く道は何処にでもあるようで、道の全てが塞がって見えたりする。

「Masquerade」には、仮面舞踏会、見せかけ、ごまかし、虚構などの意味があります。
私がこの曲の題名を紹介するとしたら、翻訳せずに“This Masquerade”のままです。
私達は、「虚構の中で生きている」というのが、この歌詞のテーマです。
虚構を外しても、所詮虚構に過ぎない、真実など人の何処を探しても私はないと思っています。
生きるということは、仮面をかぶることです。
出来るだけ自分との距(へだた)りのない虚構を生き、自分の顔に似た仮面を着ける、それが幸福と呼べるような、そんな気がします。
でも、私は幸福を求めて生きることはありません。
不幸の側でその手を握り締めていたい、そんな生き方しか出来ません。

きっとレオン・ラッセル、カーペンターズにも喜んでもらえる訳詩になります。

"This Masquerade" is a song written by Leon Russell. The song appeared on the B-side of the single for Russell's 1972 hit "Tight Rope."
The song has also been recorded by many other artists. Helen Reddy included it on her 1972 I am Woman album, and also included a live version on her 1978 Live in London album.
The Carpenters version was released on their album Now & Then (1973), and performed on TV with Ella Fitzgerald, the medley in which it was sung was subsequently released on the compilation album As Time Goes By.

Carpenters - This Masquerade
(Leon Russell)
Are we really happy
With this lonely game we play
Looking for the right words to say
Searching but not finding
Understanding anyway
We're lost in this masquerade
こんな寂しい駆け引きってないわ
詞(ことば)が見つからない
求めるの、でも見つからない
何故だか分からないの
私達、こんなに駆け引きに夢中になってしまって・・
Both afraid to say we're just too far away
From being close together from the start
We tried to talk it over
But the words got in the way
We're lost inside this lonely game we play

Thoughts of leaving disappear
Each time I see your eyes
And No matter how hard I try
To understand the reasons
Why we carry on this way
And We're lost in this masquerade

We tried to talk it over
But the words got in the way
We're lost inside this lonely game we play
Repeat*

We're lost in a masquerade

続きは明日訳します。
訳してみて、ますます好きになる曲です。
何度聞いたか分かりません。
詩を書いている間中、この曲を聞いていたりします
一日中、365日聞いても飽きない曲です。
毎日恋をしている気分にだけはなることが出来ますが、恋人がいるかどうかさえどうでも良くなるほど、アリもしない恋に酔える曲です。
恋人ってナンダカメンド臭い、でもカーペンターズの“This Masquerade”なら磨り減らない、厭きない。

1:48 2011/05/25水曜日