2023年9月30日土曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

まず初めに塔から痛みの最中叫んでいる声、それから突然直に「タマス、タマス。」と僕に話し掛けている声のようにーもしその声が割り込まなかったら決して変わらなかっただろうその道は、均一性のある電信受信機のように曲がりくねっていなかった。

 ひそひそ声で僕は言った、「あっちへ行け、パイル。僕に近寄るな。僕は救われたくない。」

 「タマス。」彼は僕のドアを叩いていた、しかし僕は稲田の中に戻ったかのように僕はフクロネズミのじょうたいだったし、彼は敵だった。突然僕はノッキングが止まったと悟った、誰かが外で低い声で話していた、そして誰かが返事をしていた。囁き声は危険だ。僕はその話し手達が誰か声に出せなかった。僕はベドゥをそろそろ離れ、僕の杖の助けを借りてもう一つの部屋のドアに辿り着いた。おそらく僕は余りにも大急ぎで移動してしまったので、彼らは僕だと分かってしまった。静けさが外では一段と増していた。植物のような静寂が蔓(つる)を出した:それはドアの下で育つように見え、僕が立つ部屋の中にその葉を広げた。それは僕が望まない静寂だった、そして僕はドアを荒々しく開ける事でそれを別々に引き裂いた。フオンは通路に立ち、パイルは、彼女の肩の上の彼の手をそのままにした:彼らがキスからさっと離れたような彼らの態度から。

 「どうして、入ってくれ、」僕は言った、「入って。」

 「僕は貴方に聞かせられなかった、」パイルが言った。

224

2023年9月29日金曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

僕はその中で彼に不公平だったから、僕は、僕の他のもっと形式的な恩義に対する罪悪感を募らせた。その時そこには僕の手紙の罪悪感もまたあったと僕は思う。(どんな遠い先祖らがこの愚かな良心を僕に手渡したのか?きっと彼らは、彼らの石器時代の世界で暴行し殺した時、それから免除されたのだ。)

 僕はディナに僕の救い主を招待すべきだろうか、僕は時に分からなくなった、或いは僕はコンティネンタルのバーで飲み会を提案すべきだろうか?それは尋常ではない社交的問題、多分人はその暮らしに帰する価値に頼っていた。食事とワイン一瓶かダブルのフイスキ?それは、その問題がパイル自身によって解決されるまで何日もボムを悩ませた、やって来て僕の閉ざされたドアから僕に叫ぶまで。僕は暑い午後中眠っていた、僕の足を使う朝の頑張りで使い果たしたし、疲れ切った、そうして僕は彼のノックを聞く事はなかった。

 「タマス、タマス。」呼び声は、僕が訪れる事のなかった曲がり角を探しながら長い誰も通らない道を歩いて下ろうとしていた夢の中に落ちた。

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2023年9月28日木曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 「姿が普通じゃない。」

 「これにはどんな用途があり得るのか見えて来ない。」

 ヘンさんは目を反らした。「私はただ貴方が何を見たか貴方に覚えて置いてほしい。」彼は言った、がらくたの山の陰に歩いて戻りながら。「多分或る日、これを書くに足りる理由を貴方は抱え込むでしょう。しかし貴方はここでこれを見たと言ってはいけません。

 「とすると鋳型もだめ?」僕は尋ねた。

 「特に鋳型はだめ。」



彼がそれを―一人の命を投じる時、救った人に再開する事、それは初め容易ではない。僕は、軍病院にいる間、パイルを見た事はなかった、だから彼の不在と沈黙は容易に説明できる(何故なら彼は僕よりずっと厄介な事に敏感だったから)時に僕を何の理由もなく心配させた、夜、僕の睡眠薬が僕を鎮める前、僕は僕の階段を上り、僕のドアを叩き、僕のベドゥで眠っている彼を思い描こうとするように。

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2023年9月27日水曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

彼は言った、「ファウラさん、貴方はイングリシュです。貴方は中立です。貴方がたは我々の全てに適応して来ました。私達の何人かが喩えどちらの側でも心強く思えば、貴方がたは共感すればいい。」

 僕は言った、「もし貴方がたがコミュニストゥかヴィエトゥミン化仄めかしているのなら、心配しないで。ショックを受けてはいません。僕は全くショックではありません。僕はまるで政治とは無縁です。」

 「もし何か嫌な事がサイゴンのここで起これば、そりゃあ僕達だって非難されるでしょう。僕の委員会は公平な観点を受け入れようとする貴方を好ましく思います。」

 「ディオラクトンって何です?」僕は言った。「それはカンデンス・ミルクのような響きがします。」

 「それには共通してミルクと一緒に何か入っています。」ヘンサンは彼の懐中電灯をドゥラム缶の内側に照らした。少量の白い粉末が底に塵のようになっていた。それはアメリカ製プラスティクの一つです、」彼は言った。

 「僕はパイルが玩具用プラスティクを輸入しているという噂を耳にしました。」僕は鋳型をつまみ上げてそれを見ました。僕は僕の心でその枠組みを予測しようとしました。つまりその物自体がどのように見えるかではなかった:これは鏡の中の像でした、逆さまになった。」

 「玩具の用途ではなく、」

 「これは拳銃の部品のようです。」   

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2023年9月26日火曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 「正直、いいえ。」

 「鋳型の中、そこにひびがあります。それは、何故これが捨てられたかでした。しかしこれはがらくたと一緒に捨てられるべきではなかったー或いはドゥラム缶どちらでもなく。それは間違いでした。ムオイさんのマニジャはここに個人的に来ました。私は鋳型を見付けられなかったのですが、私は彼に他のドゥラム缶を返させました。これは私が持っている全てですと私は言いました、そして彼は僕に化学製品の蓄えのためにそれらを彼は必要としたとうちあけました。もちろん彼は彼は鋳型の事を聞きませんーそれは随分たくさんくれてやったでしょうーところが彼は巧みな追及をした。ムオイさんは彼自身後で後でアメリカ人の公使館員に立ち寄って貰って、パイルさんに尋ねました。」

 「貴方はまるで情報屋を持っているようだ、」僕は言った。僕は未だそれが大体何だというのか想像できなかった。

 「僕はドミンゲスさんと連絡を取るようショウさんに頼みました。」

 「貴方は、貴方がパイルと軍司令官の間に或る種のつながりを確立したと言っているのですね、」僕は言った。「極めて細いものを。それは、ともかくニューズにはなりません。誰もがここでは情報に関係しています。」

 ヘンさんが黒い鉄のドゥラム缶に彼のヒールを打ち付けると、その音はベドゥの枠組みの間に反響した。

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2023年9月25日月曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 彼はそれをひっくり返し、商品印を見せた:ディオラクトン(プラスティク,、医薬品、農薬の製造に使用する化合物)。」

 「それは未だに私には何の意味か分からない。」

 彼は言った、「私はそれらの内の二つのドゥラム缶をここに持っていた。それらは他のがらくたと一緒にフアン‐ヴアン‐ムオイの車庫で拾われました。貴方は彼を知っていますか?」

 「いいえ、僕はそう思いません。」

 「彼の妻はテ軍司令官の親類です。」

 「僕は未だ全く分かりません・・・?」

 「貴方はこれが何か知っていますか?ヘンさんは尋ねた、かがんで、彼の懐中電灯の灯りでピカピカ光ったクロウミアム(クロム)、セラリ(セロリ)のスティクのような長い凹面の物体を持ち上げながら。

 「これは備え付けの風呂かも知れません。」

 「これは鋳型です。ヘンさんが言った、彼は明らかに指示を与える事でうんざりする程の満足を得る男だった。彼はまた僕の無知を見せ付けるのを僕のために躊躇った。「貴方は鋳型によって僕が言いたい事が分かりますか?」

 「オウ、はい、もちろん、しかし僕は未だに付いて行っていません・・・」

 「この鋳型はU.S.A.で作られました。ディオラクトンはアメリカの商品名です。貴方は分かって来たでしょ?」

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2023年9月24日日曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 ショウさんは彼の喉をすっきりさせたが、それは、ピンクの花で飾ったブリキの痰吐壺の中の莫大な喀痰のためだけにあった。赤子は茶かすの間を上に下に転がり、猫はスートゥケイス上の段ボール箱から跳んだ。

 「おそらくもし貴方が私に話したらもっとおいしくなるでしょう、」若者は言った。「私の名前はヘンさんです。」

 「もし貴方が僕に話せば・・・」

 「私達は倉庫に降りましょう、」ヘンさんは言った。あそこの方がそりゃあもっと静かです。」

 僕はショウさんの方へ僕の手を差し出した、彼は当惑した様子で手の平に間で休む事をそれに許した。、それから僕に合わせようとしていたかのように混雑した部屋のあちこちを見つめた。僕達が階段を下るに連れ、そのひっくり返りそうな屋根板の音が遠ざかった。ヘンさんが言った、「注意してください最後の段が外れかかっています。」そして彼は僕を案内するために懐中電灯をぱっと照らした。

 僕達はベドゥの枠組みとバスタブの間に戻り、ヘンさんは通路に下る道に案内した。彼は約20歩進むと、彼は立ち止まり、小さなドラム缶の上を彼の明かりで照らした。「貴方はそれを見ますか?」

 「これの何を?」

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2023年9月23日土曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 「彼は毎日150服吸います。」

 「それは多くに響く。」

 「医者は彼にそれは何の利益も齎さないと言っていますが、ショウさんは、彼は吸う時の方がずっと幸せに思う。」

 「僕は物分かりの良い唸り声を出した。

 「もし私が自分自身を紹介して良ければ、私はショウさんのマニジャです。」

 「僕の名前はファウラです。ドミンゲスさんが僕を送り届けました。彼は、ショウさんは僕に話すべき事を何か持っていると言いました。」

 「ショウさんの記憶は随分たくさん損われています。貴方はお茶を飲みますか?」

 「貴方に感謝します、僕はもう三杯頂きました。」それは基本会話集の中の質問と答えのように響いた。

 ショウさんのマニジャは僕の手からカプを取り上げ、少女の一人がそれを差し出した、彼女は床に滓(かす)をこぼしてから再びそれを補充した。

 「それはさほど強くはありません、」彼は言った、そしてそれを飲み、それを味わった、入念にそれをゆすぎ、それを二つ目のティー・ポトゥから補充した。「そっちの方がおいしいでしょ?」彼は尋ねた。

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2023年9月22日金曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

  彼は前にその灯りで見た事がなかったかのように少し驚いて見回した。「僕の母、」彼は言った、「僕の妻、僕の妹、僕の叔父、僕の兄弟、僕の子供達、僕の叔母の子供達。」赤子は僕の足から遠くへ転がって行った、そうして蹴ってはキャッキャッと言いながらその背中の上に横たわった。僕はそれが誰に属するのかと不思議に思った。誰一人さほど若くは見えなかったーまたふさわしい年にはーそれを産むに。

 僕は言った、「ドミンゲスさんはそれは大切だと僕に話しました。」

 「ああ、ドミンゲスさん。僕はドミンゲスさんが元気だといい?」

 「彼は熱がありました。」

 「そりゃあ不健康な年代です。」僕はドミンゲスが誰だったか覚えているという事を確信していなかった。彼は咳をし始め、彼のパジャーマのジャキトゥの下、それはバトゥン(ボタン)二つがなくなっていた、ピンと張った皮膚は民族太鼓のようにブーンと鳴った。

 「貴方は貴方自身医者を訪ねるべきです、」僕は言った。新しい訪問者が僕達に加わったー僕は彼が入って来るのが聞こえなかった。彼はユアラプの衣服をきちんと着こなした若者だった。彼は英語で言った、「ショウさんには一つしか肺がありません。」

 「僕は大変気の毒に思います・・・」 

216

2023年9月21日木曜日

The quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 僕は、ドミンゲスが彼の痩せた体を求めて如何に一生懸命働いたか身に沁み始めた。

 極端な憔悴状態の中国人が部屋に入って来た。彼は全てにおいて全く部屋を占めるようには見えなかった:彼はブリキ(すず)の中のビスキトゥを分けたグリース製の一枚の紙のようだった。彼が持つなけなしの厚みは彼の縞のフランル(英タウエル)のパジャーマズの中にあった。「ショウさんは?」僕は尋ねた。

 彼は喫煙者特有の無関心な眼差しで僕を見た:そのこけた頬、その赤子のような手首、その小さい女の子のような腕ー長年の数知れぬ一服が、こうした寸法まで彼をそぎ落とすには必要とされた。僕は言った、僕の友達ドミンゲスさんは、貴方は僕に何か見せたいものを持っているとと言っていました。「貴方はショウさんですか?」

 オウそうですと、彼は言った、彼はショウさんで、僕の席に向かって礼儀正しく手を振り返した。僕の来訪の目的は、彼の頭蓋骨の煙だらけの通路の中のどこかへと見失われて行った。僕は一杯お茶を飲みたい?彼は僕の訪問によって大いに尊敬された。他のカプが床の上でゆすがれ、僕の手の中に燃えている石炭のように置かれたーティーによる試練。僕は彼の家族の規模に関して論評した。

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2023年9月20日水曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 「ショウさんは?」僕は尋ねた、すると婦人の内の二人が彼女達の頭を振った、そしてなおも誰一人僕に関ろうとしなかった、一人の婦人がカプをゆすいで、その絹で線を引いた箱の中で暖かいままにして置いたポトゥからお茶を注いだという事を除いて。僕はベドゥの端に腰を下ろした、隣の老婦人と少女が僕にカプを持って来た:それは猫や犬と一緒の一般社会の中に僕が吸収されたかのようだったーおそらく彼女達は、僕がそうだったように幸運にも、初めて姿を見せた。赤子が床を横切って這い、僕の靴紐を引っ張ても誰一人それを叱らなかった:誰も東では子供達を叱らない。それぞれ明るいピンクの頬を持った煌びやかな中国の服の少女のいる三枚の市販カランダが壁に吊るしてあった。そこには不思議な事にカフェ・ぺ(平和という意味)所有と書いてある大きな鏡があったーおそらくそれはがらくたに偶然巻き込まれてしまった:僕は僕自身それに捕まったと思った。僕は苦いグリーン・ティーをゆっくり飲んだ、熱さが僕の指を焼くので手の平から手の平へ取手のないカプを持ち換えながら、そこで僕はどのくらい居るべきなのかしらと思った。僕はフランス語で一度ショウさんが戻るのは何時頃になるだろうかと尋ねてみたが、誰一人返事をしなかった;彼女達はおそらく分からなかった。僕のカプが空になると、彼女達はそれに補充し、彼女達自身の仕事を続けた;一人の女はアイアン(アイロン)がけ、一人の少女は裁縫、彼らの学課の少年二人、彼女の足を見ている老婦人、昔のチャイナの深刻な打撃を与えらえられた小さな足ーそれに猫を見張っている犬、それは段ボールの箱の上に居残っていた。

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2023年9月19日火曜日

The Quiet Amwrican Graham Greene 成田悦子訳

僕は鉄の採石場に刻まれた狭い轍(わだち)を歩いて下り、ショウさんを大声で呼んだが、そこに返事はなかった倉庫の端の階段がショウさんの家かも知れないと思ったものに通じていたー僕はどうも裏口への道を教えられたようだ、そこで僕は、ドミンゲスは彼なりの理由を持っていたと推測した。階段とはいえくずが、家のコクマルガラスの巣に、或る日、役に立ちそうな鉄‐くずの部品の数々。踊り場の上のそこには大きな―部屋があり、その中で家族全員いつなんどき急襲されてもよいキャムプの体裁で小さなティー・カプが所かまわず置いてあり、得体の知れない物で溢れたたくさんの段ボールの箱や布地のスートゥ・ケイスが準備して紐で括られていた;そこには大きなベドゥの上に座っている老婦人、二人の少年と二人の少女、床の上を這う赤子、古い茶色の農民のズボンとジャケトゥを着た三人の中年の婦人、それにマージャンをしている青いシルクのマンダリン・コウトゥを着た隅の二人の老人がいた。彼らは僕の到来に全く注意を払わなかった;感触によって互いのコマを見分けながら、急いで対戦した、そしてその物音は波が引く後の波打ち際の一回転のようだった。彼らがやっている以上に配慮をする者はいなかった;一匹の猫だけ段ボールの箱の上に飛び跳ね、痩せた犬は僕を鼻であしらい、引っ込んだ。

213

2023年9月18日月曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 「それがどうしたの?」

 「僕には分かりません。僕は彼が何をしているのか知りません。それにしても行ってミト埠頭で私の友人に話してみて下さい。」

 「僕はカティナトゥ通りの家にフオンにメモを残すために戻り、それから日没の港を通って来るまで下った。テイブルと椅子が汽船と海軍のボウトゥの埠頭の上に出してあった、そして携帯用台所は火が燃えて、煮えたぎっていた。デ・ラ・ソンム大通りでは美容師達が木の下で忙しなく、占い師らは壁にもたれ、彼らの汚れたカードゥの箱を持ってしゃがんでいた。ショロンで、貴方はかなりずれた街にいた、そこでは、生業(なりわい)は貴方が日光の下でへとへとになる事というより寧ろ、正に始まりであるかのようだった。それはお伽芝居のセトゥの中にドライヴする事のようだった:長い垂直方向の中国の看板や晴れやかな街灯やエクストラたちの群れが貴方をそでの中に先導した、そこでは何もかも、突然ひどく暗く静かになった。一つのそんなそでは、僕を再び埠頭と通い船の集まりに降ろした、そこに倉庫が暗がりの中で大きな口を開けていた、誰も周辺にいなかった。

 僕はその場所を苦労して殆ど偶然見付けた、降り口は開いていた、だから僕は古いラムプの灯りで変わったピカ―ソウの形を見る事ができた:光が当たる所のべドゥの枠組み、バスタブ、ゴミ箱、車のバナトゥ(ボンネット)古びた色の袖章。

212

2023年9月17日日曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 「私は、先日パーティで、公使館は国会議員(米国)らを訪問する事に代金を支払っていると聞きました。彼らは彼らに現状を詳しく知らせるために彼を担いで来ました。」

 「神は国会を救う、」僕は言った、「彼は6ヶ月国内にいなかった。」

 「彼は古い植民地時代の勢力について話していましたーどうして貴方がたはイングランドゥやフランス両国がエイシアの信頼を勝ち取る望みを持てなかったか。それは、アメリカがきれいな手で今そこへ入って来たからです。」

 「ハワイイ、プエルト・リコ、」僕は言った、「ニュウ・メクシコウ。」

 「その時誰かが彼にヴィエトゥミンを何時かここで打つ政府のチャンスに関する或る資金問題の是非を問いました、そして彼は言いました、第三勢力ならそれを遂行できるでしょう。コミュニズムと、植民地主義の汚点から解き放たれたと気付かれるように、該当地には常に三つ目の勢力がありましたー国家ディマクラシと彼はそれを呼んでいました;貴方がたはリーダを見付けて古い植民地主義勢力から彼を安全に保たなければなりません。」

 「それは全てヨーク・ハーディングの中にありました。」僕は言った。「彼は、彼がここから出る前にそれを読んでいた。彼は彼の一週目にそれを語り、彼は何一つ学ぶ事はありませんでした。」

 「彼は彼のリーダを見付けたようです。」ドミンゲスが言った。

211

2023年9月16日土曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

  「大きな?」

 「そうでしょうね。」

 「貴方は僕に名案を提供出来ますか?」

 「私は、寧ろ貴方が彼から聞いた方がいい。あそこには何かおかしな事があります、けれども私にはそれが分かりません。」汗が彼の顔を走ったが、雫は生きていて、侵し難いのか、彼はそれを流れるがままに任せたーそこには彼の中のヒンドゥの教えの多くがあった、「貴方は、貴方の友人パイルについてどのくらい知っていますか?」

 「そんなにたくさんではありません。僕達の足跡が交わる、それが全てです。。僕はテニイン以来かれに会っていません。」

 「彼はどんな仕事をしていますか?」

 「経済使節を、何れにせよ、それは罪の多くを覆い隠します。僕は、彼は家内‐工業に興味があると思いますー僕はアメリカ人の商売と提携してと想像します。僕は、彼らがフランス軍と戦うのを守り、同じ時に彼らの商売を切り取る手法を好みません。」

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2023年9月15日金曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳


彼は、貴族か牧師によって迎えられるというより病気の男を尋ねるという印象を持たないように、彼の下に仕舞い込んだ彼の足で彼のベドゥにきちんと起き上がろうとする。時に彼の熱がひどい時、彼の顔が汗まみれになっても、彼は彼の考えの明晰さを失う事はなかった。それは彼の病気は他の人の体に起こっている事のようだった。彼の家主は彼の傍らに新鮮なライムのジャグをキープした、しかし僕は彼が飲むのを見た事がなかったーおそらくそれは、これが彼自身の喉の渇きで、彼自身の病に苦しむ肉体だという事を自認するためにあったのだろう。僕が彼を訪ねた全ての日の内、特に僕は一つ覚えている。質問は不面目のように響くという事をどんなに彼が恐れていたか、僕は尋ねるのを止めた、すると僕の健康を大変心配して尋ねたのは、それは何時も彼だった、そして僕が上らなければならなかった階段の事を詫びた。その時彼は言った、「私は、貴方に是非僕の友達に会って欲しい。彼は貴方が耳を傾けるべき話題を持っています。」

 「そう。」

 「私は、貴方が中国人の名前を覚えるのは難しいと気付いたのを知っていますから、僕は彼の名前を書き留めて置きました。私達はそれを利用しなくてもいい、もちろん、彼は金属くず用にミト埠頭に倉庫を持っています。」


209

2023年9月14日木曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

おそらく誠実さや謙虚さは一緒に作動する;大多数の嘘は僕達のプライドゥに由来するー僕の職業ではリポータのプライドゥは他の人のものより良い話を提起しようとする願望、そしてー何故僕がしかじかの話題を、或いは僕が真実ではない事を知っていた誰か他の者のリポートゥを扱わなかったのかを尋ねる故国からのそうした電報全てに耐え抜く事を気に病む事もなく、僕を手伝った、それがドミンゲスだった。

 彼が病気になった今、僕は、僕が彼にどれだけ恩恵を受けていたか分かったーまあ、僕の車がガソリンは足りているかという事を調べてくれようとさえしたが、一言、一目でも、彼は僕の私生活を侵害した事はなかった。僕は、彼はロウマン・カサリクだったと信じるが、僕は彼の名前や彼の生誕の地以上その証拠は持っていなかったー僕は彼の話から全てを知ったから。彼はクリシュナを崇拝していたか、或いは電線の枠によって穴を開けたバツ洞窟へ、年一回巡礼に出掛けた。今、彼の病気は私的不安の足踏み車から僕を一時的に救いながら、天の恵みのようにやって来た。うんざりする記者会見に出席したり、僕の仲間と噂話のためにコンチネンタルの僕のテイブルまで足を引きずって歩かなければならない、それは今は僕だった。ところが僕は嘘から真実を伝える事についても、ドミンゲスより遥かに無能だった、そこで僕は夕方、僕が聞いた事を議論するために彼の所に立ち寄る習慣を作った。時々彼のインド人の友人の一人が、ガリエニ大通りから離れた、比較的みすぼらしい通りの一つにドミンゲスが共有していた貸間の狭い鉄のベドゥの側に座ってそこにいた。

208

2023年9月13日水曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

インド人の貿易業者の助けで、とりわけ北では、ハイフォン、ナムディン、それにハノイで、彼は、僕の利益のために情報貢献を遂行した、だから僕は、彼はトンキン・デルタ内のヴィエトゥミン大隊の所在地をフランス司令部高官よりずっと正確に知っていると思う。 

 それに僕達は僕達の情報をそれがニューズになる時以外使う事はなく、フランスの情報に対するどんな報道も通る事はなかった、彼はサイゴンーショロン潜む何人かのヴィエトゥミン・スパイの信用と交友関係を持っていた。彼はその名にもかかわらずエイシアン人だという事実は、疑いの余地なく役立った。

 僕はドミンゲスを好ましく思った。他の男達は、彼らのプライドゥにほんの少し触れても敏感な表面上の皮膚病のように伝染させた、彼のプライドゥは深く隠されていて、有り得る最小の比率にしていた、と僕は思う、どんな人間に対しても。彼と毎日連絡を取って貴方が出会う全ては、穏やかさと謙虚さそして真実への絶対的愛だった:貴方はプライドゥを発見するために彼に嫁がなければならないだろう:

207

2023年9月12日火曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 彼女はその住所を見た。「私はこれを公使館へ持って行けるわ。そうすると切手を節約できるでしょ。」

 「僕は寧ろ君にそれを投函して欲しい。」

 それから僕は戻って阿片の寛(くつろ)ぎの中で 横になって思案した、「少なくとも彼女は僕の許(もと)を去りはしない、僕が去る前に、そしておそらく、何とかして、もう2,3服の後、明日には、僕は留まる方法を思い付くだろう。」



何時もの暮らしが続くーそれは数多い男の論拠を救った。正に空襲の最中、終始脅える事、それは不可能と分かった、日常業務の、予期せぬ遭遇の、人格を持たない心配の種の砲撃下、人は身の危険を一斉に何時間も遺失する。来る四月への、インドーチャイナを離れる事への、フオンなしの不確かな未来への思いは、その日の電文に、ヴィエトゥナム紙のニュース速報に、また僕のアシスタントゥの病気に影響された、ドミンゲスというインド人(彼の家族はボム米経由でゴアから来た)彼は比較的少ない重要な記者会見に僕の側で同伴し、陰口や風評の語調に対して敏感な耳を傾け、僕のメシジを電報局や検閲官に伝え続けた。

206

2023年9月11日月曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 「親愛なるパイル。」と僕は書いたが、その間だけ「親愛なるアルドゥン、」と書きそうになった、何故なら、結局、これは或る種大切なパンとバタのような手紙で、それは偽りを含むという点で他のパンとバタとは違っていた:

 「親愛なるパイル、僕は先日の夜の事を君に感謝していると言いたくて病院から書くつもりでいた。君は確かに心地悪い結末から僕を救った。僕は杖の助けで今またあちこち動き回っているー僕はどうもちょうどいい所を折ったらしくて、年齢は未だ僕の骨に達して、それを脆くしてはいなかった。僕達は祝うために何時か一緒にパーティをしなきゃ。」(僕のペンはその言葉の上に突き刺さった、それから障害物に巡り合わせた蟻のように、他の道を通ってそれを避けた。)「僕は他の何かを祝うまでになり、君もこれを喜んでくれるだろうと僕は思う、君は何時もフオンの関心は僕達二人共惹きたいものだと言っていたから。僕が帰る時を待ち構えていた僕の妻からの手紙を僕は見つけた、そして彼女は多かれ少なかれ僕と離婚する事に同意した。だから君はフオンの事をもう心配する必要はない」ーそれは残酷な言葉だったーが、僕はその残酷さを認識していなかった、僕がその手紙をもう一度読むまで、それにその時では、それは変えるには遅過ぎた。もし僕が手紙を削除するつもりだったら、僕は手紙全部を破ってしまった方がいい。

 「貴方はどのスカーフが一番好き?」フオンが尋ねた。「私は黄色がいいと思う。」

 「そう。黄色。ホテルに降りて、この手紙を投函して。」

205

2023年9月10日日曜日

The Quiet American Graham Greene 成田悦子訳

 「僕は貯金を持っていない、」僕は言った。「僕はパイルより高い値を付ける事はできない。」

 「気にしないで。何があってもかまわない。何処にも何時も道はあるわ、」彼女は言った。「私の姉妹は、貴方は生命保険が受け取れると言うの、」そこで僕は、お金の重要性を最小限にせず、かといって大きくすることもなく、愛の表明を強いろうとする、彼女は何とげんきんな人かと思った。僕はパイルが何年にも亘ってその頑なな核心にどのように耐えるつもりかしらと僕は思った、パイルはロマンティクだったから;しかしそれでももちろん彼女だったらそこに適切な解決の道を見出すだろう、困難は使われない筋肉のように柔らかくなってもいい、そのその必要性が失せたのだもの。富裕はその両方の道を持ち合わせる。

 その夕方、カティナトゥの街で店が閉まる前。フオンは店が閉まる前、フオンは三枚ものシルクのスカーフを買った。彼女はベドゥに座りそれを僕に広げて見せた、晴れがましい色に感嘆の声を上げ、彼女の弾む声で空間を満たしながら、それから注意深くそれらを畳んで彼女は彼女の引き出しの中にそれを置いた:それはまるで彼女の慎み深い金遣いの拠り所を横たえているかのようだった。そして僕は僕本来の馬鹿げた性根を披歴した、信頼できない明確さや阿片の洞察力でパイルにまさにその夜手紙を書きながら。以下僕は何かを書いたー僕はそれを他日ヨーク・ハーディングのRole of the Westの中に挟み込んであったのを再び見つけた、おそらく彼はそれをしおりとして使い、その後、読み進む事はなかった。

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